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「BGA32.DLL」の脆弱性対策が盛り込まれた圧縮・解凍ソフト「Explzh」v7.27
「BGA32.DLL」をラッピングして脆弱性を回避する「QBGA32.DLL」を導入
(2015/6/22 13:58)
エクスプローラー風のファイル圧縮・解凍ソフト「Explzh」の最新版となるv7.27が、19日に公開された。本バージョンでは、先日明らかにされた「BGA32.DLL」の脆弱性への対策が施されている。
5月22日付けで公開された脆弱性対策情報ポータルサイト“JVN”の脆弱性レポートによると、「BGA32.DLL」には旧バージョンの“zlib”“bzip2”ライブラリの使用に起因するバッファオーバーフローをはじめとする複数の脆弱性が存在するという。脆弱性の評価システム“CVSS”による深刻度評価は、10点満点中の“6.8(警告)”。
「BGA32.DLL」はGZA/BZA形式のファイルを圧縮・展開するためのライブラリだが、すでに開発および配布は終了しており、脆弱性が修正されることはない。そのため、「BGA32.DLL」をラッピングして脆弱性を暫定的に回避する「QBGA32.DLL」が有志によって開発されているが、本バージョンの「Explzh」ではそれが採用されており、DLLの自動更新機能を利用してインストールすることが可能。さらに、脆弱性のある「BGA32.DLL」が単体で利用されている場合は、「Explzh」側でそれが機能しないように対策が施されている。
そのほかにも、7月末に公開予定の正式版「Windows 10」へ対応するため、各モジュールにおけるOSのバージョンチェック処理が見直されるなどの機能改善が盛り込まれた。
「Explzh」は64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8に対応しており、個人利用に限り無償で利用可能。現在、作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Explzh」
- 【著作権者】
- pon software
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用に限る)
- 【バージョン】
- 7.27(15/06/19)