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ジブリ作品で使われたアニメ制作ソフトが無償公開されることに

「Toonz」をもとに開発された「OpenToonz」をドワンゴがオープンソース化

「OpenToonz」のプロジェクトページ

 (株)ドワンゴは18日、(株)スタジオジブリのアニメーション制作に利用されたソフト「Toonz」をオープンソース化し、「OpenToonz」として26日に無償公開することを発表した。

 「OpenToonz」は、DigitalVideo社が開発したアニメ制作ソフト「Toonz」をもとに、新たな機能を追加したもの。スタジオジブリが独自に開発した機能のほか、ドワンゴの人工知能技術を利用したエフェクトや、エフェクトを追加できるプラグイン機能が搭載されており、Windows版とMac版が提供されるという。

 今回の無償提供は、ドワンゴがDigitalVideo社から「Toonz」を買収した際に合意した条件にもとづいたもの。ドワンゴは、本ソフトを通じてアニメーション制作に関する学術研究と映像産業が活発に連携する環境を提供できればと考えているという。

 また、「OpenToonz」についての展示・説明会が、26日と27日に東京ビッグサイトで開催されるアニメーションのイベント“AnimeJapan 2016”のKADOKAWAブースで実施され、両日ともに「Open Toonz」を体験できるデモンストレーションが実施予定。

 さらに26日には“アニメーション制作ツールのオープンソースプロジェクトについて”というセミナーが行われる。ドワンゴの川上量生氏のほか、東京大学大学院情報学環の岩澤駿助教やスタジオジブリのエグゼクティブイメージングディレクター奥井敦氏が登壇するとのこと。

お詫びと訂正:記事初出時、ドワンゴがDigitalVideo社を買収したと記載しておりましたが、正しくはドワンゴがDigitalVideo社から「Toonz」を買収したとなります。お詫びして訂正いたします。

(橋本 崇史)