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分散型バージョン管理システム「Git for Windows」v2.8.0が公開、1件の脆弱性を修正
“git submodules”のサポートなどの新機能も
(2016/3/30 14:05)
分散型バージョン管理システム「Git for Windows」の最新版v2.8.0が、29日(日本時間)に公開された。今回のアップデートでは「Git」v2.8.0や「Git Credential Manager」v1.2.2をベースにWindows固有の変更を適用。インストーラーではファイルキャッシュ機能のデフォルト有効化や、インストール後に「Git Bash」を起動するオプションの追加といった変更が盛り込まれている。
「Git」v2.8.0では、リポジトリにほかのリポジトリをサブディレクトリとして含めることができる“git submodules”がサポートされた。ライブラリや外部の依存するリポジトリをメインプロジェクトに統合するのに便利だという。
そのほかにも、誤ったユーザー名とメールアドレスでコミットしてしまう事故を防ぐための設定が追加。また、「Git for Windows」の開発で得られたフィードバックを「Git」本体へマージする取り組みも継続されており、クロスプラットフォームでの「Git」とそのリポジトリ運用も改善された。
なお、本バージョンでは「Git」v2.7.4で混入した1件の脆弱性(CVE-2016-2324)が修正されているので注意。今のところ悪用は確認されていないが、悪質なリポジトリをクローンすると任意のコードが実行されてしまう恐れがあるので、修正が施されたバージョンへのアップデートが推奨されている。
「Git for Windows」はWindows 7以降に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Git for Windows」
- 【著作権者】
- msysgit/git
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.8.0(16/03/29)