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「Google Chrome 151」がリリース ~XMLパーサーがメモリ安全な「Rust」実装に
PDFのテキスト注釈の追加・編集にも対応
2026年7月30日 09:40
米Googleは7月29日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows/Mac環境にはv151.0.7922.71/.72が、Linux環境にはv151.0.7922.71が順次展開される。
「Chrome 151」で注目したいのは、XMLの解析エンジン(パーサー)が「Rust」言語による実装へ切り替わったことだ。Rustはメモリ破壊の不具合を防ぐ言語設計(メモリ安全)と、C++に匹敵する実行速度を両立できる。そのため、近年は「Chrome」のベースとなっている「Chromium」でコンポーネントをRust実装へ移行する取り組みが進んでいる。
ただし、このRustで実装されたXMLパーサーは「XSLT」(XMLデータを変換するためのルールを記述するためのXMLベース言語)には対応しないとのこと。「Chrome」ではすでに「XSLT」の非推奨化と削除が進められているが、それが完了するまでは「XSLT」を必要としない一般的なシナリオのみで用いられる。
そのほかにも、「Chrome 151」からはブックマークバーがあまり利用されていない場合に、自動で非表示にされるようになる。非表示になる場合はユーザーには通知されるほか、[デザイン]設定ページ(chrome://settings/appearance)で表示の可否をコントロールすることが可能。
また、内蔵のPDFビューワーでテキスト注釈の追加・編集がサポートされる。PDFエディターがなくても、「Chrome」だけでテキスト注釈を編集できる。Windows環境でロールアウトされていたプロファイル作成フローのビジュアルアップデートも、Mac/Linux版で展開される。
なお、これらの機能は一部の環境から段階的に提供されるとのこと。
開発者向け新機能・改善のハイライトは、以下の3点。
- 「usermedia」要素:カメラとマイクの利用を、宣言的かつユーザーの操作を起点に制御できる新要素。位置情報向けの「geolocation」要素に続く「Capability Elements」の一員で、単に許可・拒否の状態を管理するのではなく“データの仲介役”として機能する。ユーザーの意図の受け取りからブラウザーの許可プロンプトの管理、アプリへの「MediaStream」オブジェクトの引き渡しまでを一貫して担うため、従来の「getUserMedia()」呼び出しが不要になる
- 宣言的Shadow DOMの「shadowrootslotassignment」属性:「template」要素で手動のスロット割り当てを指定できるように。これまではJavaScriptによる命令的な記述しかできなかったが、HTMLだけで完結できるようになる。「Firefox」や「Safari 27」のベータ版でも利用可能なため、間もなく「Baseline」入りする見込み
- Soft Navigationとインタラクション性能の計測:「soft-navigation」「interaction-contentful-paint」という2種類の「PerformanceEntry」を追加。シングルページアプリケーション(SPA)における、ユーザー操作起点の遅延やルート遷移を追跡できる
そのほかにも、CSSでは「ruby-overhang」プロパティ(ルビの文字がはみ出す範囲を制御)のサポートや、「position-anchor」プロパティの初期値の仕様準拠(none→normal)などが行われた。また、素早い連続操作で同一のナビゲーションが重複した場合、進行中の処理をキャンセルせず無視するようになり、ダブルクリックによる無駄な通信が抑えられている。
なお、本バージョンのリリースノートには、セキュリティ関連の修正に関する記載がない。詳細が公表されるのを待ちたい。
デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、Windows 10/11に対応している。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデート可能。アップデートを完全に適用するには、「Google Chrome」の再起動が必要だ。
「macOS Monterey 12」をサポートするリリースは「Chrome 150」が最後で、本リリースからは「macOS Ventura 13」以降が必要となる点には注意したい。



















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