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Microsoft、「Windows 展開サービス」(WDS)を非推奨に ~次期「Windows Server」から

「WDS」が提供するPXEブート機能も対象。「Configuration Manager」への移行を推奨

「Windows メッセージ センター」での告知

 米Microsoftは9月24日(現地時間、以下同)、「Windows 展開サービス」(WDS)を次期「Windows Server」より非推奨にすると発表した。

 「WDS」は、ネットワーク経由でサーバーから複数のクライアントPCへOSを遠隔展開する仕組み。「PXE」(Preboot Execution Environment)を利用して、クライアントをネットワーク経由で起動し、OSイメージ(WIM形式)を自動的にインストールできるため、大規模な組織ではインストールメディアを利用して個別にインストールするよりも時間とリソースを節約できる。

 しかし、「WDS」はオンプレミスのサーバーや社内ネットワークを利用する展開手法だ。近年はクラウドベースのデバイス管理など、ほかの選択肢も広がっている。

 そこで、同社は「WDS」の縮小を段階的に進めてきた。2021年には「WDS」モードのインストールメディアから「boot.wim」を使うWindowsセットアップのワークフローをWindows 11以降で非推奨に。2026年4月には、「WDS」のハンズフリー展開シナリオが既定で無効となり、4月14日以降にリリースされた更新プログラムを適用した環境ではサポートされなくなっていた。

 次期「Windows Server」より非推奨となるのは、以下の機能。

  • 「WDS」サーバーロール
  • Deployment Server/Transport Server機能
  • 「WDS」が提供するPXEブート機能
  • 「WDS」管理ツール
  • 「WDS」のAPI・CLI(WDSUTILなど)
  • 「WDS」マルチキャスト展開
  • WinPE-WDS-Tools関連コンポーネント

 なお、非推奨になったからといって「WDS」がすぐに使えなくなるわけではない。将来のOSバージョンで最終的に削除されるまではサポートされる。とはいえ、新機能の開発は行われないため、今から代替ソリューションへの移行へ計画的に取り組むべきだろう。

 移行先としてMicrosoftが挙げているのは「Microsoft Configuration Manager」で、「WDS」を使わない「PXE」レスポンダーを構成すれば、Windowsイメージの展開をより柔軟に行えるという。

 ただし、「WDS」を使わない「PXE」レスポンダーはマルチキャストではなくユニキャストでの展開となるため、配布ポイントの容量やネットワーク帯域、展開のスケジュール、展開ウェーブのサイズを見直す必要がある。

 また、HTTP(S)ブートはファームウェアと展開の別機能にあたる。展開ソリューションによっては代替になり得るものの、「Configuration Manager」のPXEベースのOS展開の代わりにはならないとしている。