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Microsoft、「Windows Server 2025」の一般提供を開始

ハイブリッド対応、セキュリティ、パフォーマンス、柔軟性を改善

Windows Server 2025」が一般公開

 米Microsoftは11月4日(現地時間)、「Windows Server 2025」の一般提供(GA)を開始した。「Windows Server 2022」に続く同社の新しいサーバーOSだ。

 「Windows Server 2025」は今日必要とされるセキュリティやパフォーマンスはもちろん、将来を見越した柔軟性をもつ。Hyper-V、GPU統合、「Storage Spaces Direct」(ソフトウェア定義ストレージ)、ソフトウェア定義ネットワーキング、クラスタリングなど、あらゆる分野で大幅な強化強化が実現されており、仮想化やAI、機械学習を活用したい組織にとって優れた選択肢となる。

  • ハイブリッド:オンプレミスだけでなく、クラウドやエッジに迅速に適応。「Azure Arc」に接続し、オンプレミスとクラウドベースのサーバーをブリッジできる。また、「Azure」での改善がオンプレミスのサーバーにもバックポートされ、「Hyper-V」仮想マシンの最大メモリは以前の10倍となる240TB、最大仮想プロセッサ数は以前の8.5倍となる2,048VPにまでなった
  • セキュリティ:サイバー攻撃を阻止するハードウェアおよびソフトウェアレベルのセキュリティ、セキュリティとスケーラビリティを向上させる次世代の「Active Directory」。カスタマイズされたセキュリティベースラインを有効にし、最初からドリフト保護を設定できる。「SMB over QUIC」にも対応
  • 最新かつ将来を見据えたプラットフォーム:アップグレードとスケーリングがこれまで以上に容易になり、アプリケーションの互換性も向上。「Server Core」ではなくデスクトップエクスペリエンスを選べば、GUIだけでなく、WiFiやBluetooth なども提供される
  • パフォーマンス:ネットワークとストレージの高速化と簡素化、ダウンタイムの短縮を実現するライブホットパッチ、エッジ環境でのAI推論処理のためのGPUパーティショニング。フラッシュベースのストレージの改善により、「Windows Server 2022」と比較してストレージIOPSパフォーマンスが最大60%向上

 「Windows Server 2025」に試用版は現在、「Microsoft Evaluation Center」で提供中。ISOイメージファイル(日本語を含む8カ国語)やVHD(英語)がダウンロードできる。