レビュー
Windowsの資格情報ファイルに保存されているパスワードを復号「CredentialsFileView」
「VaultPasswordView」の兄弟アプリ
2017年2月10日 16:55
「CredentialsFileView」は、Windowsの資格情報ファイルに保存されているパスワードなどのデータを復号して表示できるツール。64bit版を含むWindows XPからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、「リモート デスクトップ接続」v6のパスワード、「Internet Explorer」v7/8で保存されたパスワード、“Windows Live”のセッション情報、「MSN メッセンジャー」「Windows メッセンジャー」のパスワード、「Outlook」が保存した「Exchange」サーバーのパスワードなどを取得することが可能。先日紹介した「VaultPasswordView」と似ているが、「VaultPasswordView」が“資格情報マネージャー”の“Web 資格情報”を扱うのに対し、本ソフトは“Windows 資格情報”に保存されているデータを対象としているのが違いだ。
本ソフトを起動すると、まず資格情報を復号するためのオプションを指定するダイアログが現れる。現在ログインしているユーザーのデータを取得したいだけであれば、一番上のプルダウンメニューを切り替えて[OK]ボタンを押し、本ソフトを管理者権限で起動(Elavation)すればよい。他のユーザーのデータや外部ドライブのデータを復号したい場合は、各種データの保存先やWindowsのパスワードを入力しよう。ドライブレターを選択して[Automatic Fill]ボタンを押せば、ほとんどの項目を自動で埋めてくれるので便利だ。
データの復号が完了すると、復号された資格データファイルの情報が上ペインのリストビューへ、リストビューで選択した資格データファイルの復号データが下ペインに表示される。下ペインのデータは、メニューから16進ダンプ表示と文字列表示を切り替えることが可能。
本ソフトで取得できる情報は、資格情報ファイルの名前、バージョン、変更日時、エントリータイプ、ユーザー名、パスワードなどだ。これらを一覧表示したい場合は、列をダブルクリックすると現れるプロパティ画面を利用するとよいだろう。
ソフトウェア情報
- 「CredentialsFileView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XPからWindows 10まで
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.05
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