レビュー

高速検索ツール「Everything」と連携、プラグインで機能を拡張できるランチャー「Wox」

[Alt]+スペースキーで簡単呼び出し、キーワードを入力して検索や起動などが行える

「Wox」v1.3.183
タスクトレイアイコンと設定画面

 「Wox」は、プラグインシステムを備えたコマンドランチャー。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。“GitHub”のプロジェクトページからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4.5.2以降が必要。

 本ソフトは、入力したキーワードをもとにファイルシステムを検索し、ローカルプログラムを起動したり、ファイルを開いたりできるランチャー。クロスプラットフォーム対応のランチャー「Launchy」のメンテナンスが滞っていたことからその代わりとして開発が開始。Mac向けのランチャー「Alfred」を手本にしており、当初は「WinAlfred」という名前だったが、権利関係の問題から「Wox」へ改名されたのだという。

 [Windows]+[R]キーの代わりに使えるほか、UWPアプリの検索にも対応しており“コルタナ”のアプリ検索の代用としても役立つ。標準設定の場合[Alt]+スペースキーで呼び出すことが可能で、タスクトレイに常駐しているせいもあってか起動は高速だ。

 本ソフトの特徴は、ファイル検索ソフト「Everything」と連携することで実現した高速な検索機能にある。セットアップの前に「Python」と「Everything」を導入しなければならないのが少し面倒に感じるかもしれないが、特に設定の必要などはなく、またどちらにもインストーラーが用意されているのでそれほど手間ではないだろう。なお、「Wox」の言語は初期設定で英語となっているが、タスクトレイアイコンの右クリックメニューからアクセスできる設定ダイアログで日本語へ変更することが可能だ。

 「Wox」のもう一つの特徴は、プラグインシステムを備えること。これにより、簡単な計算やWeb検索なども「Wox」だけで完結することができる。たとえば、同梱の“Web Search”プラグインを利用すれば、“g 窓の杜”と入力することで“窓の杜”をGoogleで検索することが可能。“System Commands”プラグインを利用すれば、「Wox」からOSをシャットダウンしたり再起動させることもできる。

 さらに、有志が開発したプラグインを追加すれば、自由に「Wox」を拡張することが可能。そのほかにも、テーマやホットキーのカスタマイズ機能などを備えている。

プラグインシステムを備える
テーマ機能なども搭載

ソフトウェア情報

「Wox」
【著作権者】
happlebao 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.3.183(16/06/24)