レビュー
さまざまなサービスを組み合わせた処理を作成・実行できる「Microsoft Flow」
モバイルアプリなら“遅刻メールを送る”“現在位置をツイート”をボタンから簡単に
2017年4月25日 06:00
“Microsoft Flow”は、さまざまなサービスを組み合わせた“ワークフロー”を作成・実行できるクラウドサービス。Webブラウザーから利用できるほか、Windows 10 Mobile/iOS/Android向けに公式クライアントが提供されている。今回紹介するのはWindows 10 Mobile向けの「Microsoft Flow」アプリで、“Microsoft ストア”から無償でダウンロードできる。
“Microsoft Flow”は、タイマーやフィード、メール、ソーシャルネットワーク、クラウドサービス、プッシュ通知といったさまざまなタスクを繋げたり条件分岐させたりして、1つの“ワークフロー”をビジュアルに作成し、それを簡単に実行できるようにするサービス。たとえば、“フィードが更新されたらTwitterに投稿してスマホへ通知する”“新着メールに添付ファイルがあったらOneDriveへバックアップしておく”といった処理を手軽に実現できる。小規模な利用であれば(毎月のタスク実行回数が最大750回、最低チェック間隔15分)、“Microsoft アカウント”を作成するだけで無償利用できるのもうれしいポイントだ。
Windows 10 Mobile向けの公式アプリでは、スマホからワークフローを作成・管理したり、ワークフローの実行結果を閲覧することが可能。また、アプリのボタンをトリガー(きっかけ)とした処理を行うこともできる。たとえば、“押すだけで会社に遅刻メールを送信”できるボタンや“天気情報を取得してプッシュ通知する”ボタンを作成することが可能だ。
例として、自分の居場所を“Twitter”へ投稿するというワークフローを作成してみよう。アプリはユーザーインターフェイスが英語である上、操作画面が小さいので、ワークフローの作成はWebインターフェイスで行うのがお勧め。こちらならマウスとキーボードでワークフローを作成できるし、ユーザーインターフェイスが日本語化されている。
まず、“Microsoft Flow公式サイト”へアクセスし、サインアップを行う。“Microsoft アカウント”をすでに所有している場合は、サインインして利用許諾を承認するとサービスを利用できるようになる。
“Microsoft Flow”にサインインしたら“マイ フロー”画面を開き、画面右上にある“一から作成”というリンクをクリックする。するとフローの作成画面が表示されるので、フローに名前を付けよう。
次に、“手動でフローをトリガーします”“ツイートの投稿”“Send me a mobile notification”という3つのアクションを順に追加する。アクションはキーワードで絞込検索できるようになっているので活用したい。また、“ツイートの投稿”を利用するには“Twitter”で認証処理を行い、コネクションを作成する必要がある。
続いて、“ツイートの投稿”アクションの本文を指定する。本文には“手動でフローをトリガーします”アクションを実行する際に取得できる情報を組み込むことが可能。今回は“緯度”と“経度”の情報を利用して、本文に“いま、ここにいます - https://maps.google.com/maps?q=[緯度],[経度]”と設定してみよう。これで“Google マップ”へのリンクがついたツイートを投稿できる。
最後に“Send me a mobile notification”の内容を記述して、モバイル端末にプッシュ通知を送れるようにしよう。今回は本文とURLに“https://twitter.com/(ユーザー名)/status/[ツイート ID]”を指定しておこう。こうしておけば、通知をタップした際に投稿されたツイートを開くことができる。
ワークフローの登録が完了したら、モバイルアプリの[Buttons]タブを開いてみよう。先ほど登録したボタンが作成されているはずだ。このボタンをタップすれば、現在位置をツイートして、その結果をプッシュ通知で受け取ることができる。
ソフトウェア情報
- 「Microsoft Flow」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10 Mobile
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.8.4.0