REVIEW(10/09/08)

時刻指定のほかCPU利用率や通信状態を条件にPCを終了できる「Shutdown Timer」

ファイルを開く、アプリを実行する、指定したURLを開くといった動作も指定できる

「Shutdown Timer」v3.0.8「Shutdown Timer」v3.0.8

 「Shutdown Timer」は、非常に多機能なシャットダウンタイマーソフト。Windows XP/Vista/7および同64bit版に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 3.5が必要。

 本ソフトは、画面デザインに優れる上、非常に多くの機能を備えるシャットダウンタイマー。経過時間や時刻を条件にできるのはもちろん、CPU・メモリ・ネットワークの利用状況を条件に指定することも可能。さらに、特定のプロセスが一定時間動作しているか否かを条件にすることもできる。

 たとえば、時間を指定してPCをシャットダウンさせたい場合や、動画のエンコードが終わったらPCをスリープさせたい場合などに便利だろう。さらに、本ソフトはCPUの温度を条件として指定することもできるので、CPUへの負荷が異常に高まったらPCを休止状態にするといった運用も可能。

 利用するにはまず、メイン画面で条件として指定する項目を[Time & Date][CPU & Memory][Networking][Processes]の4つボタンから1つ選択する。すると、各項目に特化した条件指定画面が現れるので、そこで適切な条件を指定する。続いて、画面上のプルダウンメニューでOSの動作を選択して[Activate]ボタンを押せば準備は完了。

 たとえば“CPU利用率が5分間20%未満の場合にOSをシャットダウンする”場合を例に挙げると、まず[CPU & Memory]ボタンを押す。次に、条件指定画面で“CPU Usage(CPU利用率)”の欄にある[Enable]ボタンをクリックして条件指定を有効化する。続いて、テキストボックスへそれぞれ“20%”“5 minutes”と数値を入力して、プルダウンメニューで“Below”を指定する。最後に、画面上部のプルダウンメニューで“Shutdown”を選択して[Active]ボタンを押すといった要領だ。

“CPU利用率が5分間20%未満の場合にOSをシャットダウンする”場合の設定“CPU利用率が5分間20%未満の場合にOSをシャットダウンする”場合の設定

画面上部のプルダウンメニューで“Shutdown”を選択して[Active]ボタンを押すとカウントダウンが始まる画面上部のプルダウンメニューで“Shutdown”を選択して[Active]ボタンを押すとカウントダウンが始まる

 本ソフトでは、OSのシャットダウンのほかに、再起動・スリープ・休止・ログオフ・ロック・モニターのスタンバイなどの動作を指定可能。さらに、ファイルを開く、アプリを実行する、指定したURLをWebブラウザーで開くといった動作を指定することもできる。そのため、工夫次第ではタスクスケジューラーとして利用することもできそうだ。

【著作権者】
Sinvise Systems
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.0.8(10/08/19)

(柳 英俊)