REVIEW(11/06/22)
“非対応”な拡張を「Firefox」へ導入可能に「Add-on Compatibility Reporter」
Mozilla公式の拡張機能。互換性の有無をMozillaへ手軽に報告する機能も
「Add-on Compatibility Reporter」は、利用中の「Firefox」と互換性のない拡張機能を「Firefox」へインストール可能にするMozilla公式の拡張機能。「Firefox」v3.5以降に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 7上の「Firefox」v5.0で動作を確認した。ライブラリサイト“Firefox Add-ons”からダウンロードできる。
「Firefox」v5.0以降、リリースサイクルが大幅に短縮化され、原則として6週間に一度メジャーバージョンアップされることになった。そうなると懸念されるのは既存の拡張機能との互換性だろう。なかには最近アップデートがないだけで、対応バージョンの書き換えのみで正常に動作する“非対応”拡張機能も多く、歯がゆい思いをすることが少なくない。
そんな場合は、「Add-on Compatibility Reporter」の導入がお勧め。本拡張機能をインストールすると、拡張機能のインストール時に対応バージョンのチェックが行われなくなる。さらに、アドオンの管理画面では各拡張機能に[互換性]ボタンが追加さる。このボタンを利用すれば、ユーザー自身が確認した互換性の有無を、Mozillaへ手軽に報告できるようになる。
Mozillaによると、これまで「Firefox」の拡張機能は、作者が対応を明記していない限り“非対応”として扱われていた。しかし、今後は対応が明記されていなくても原則として“対応済み”として扱われ、“Firefox Add-ons”での対応バージョンの表記もMozilla側で自動的にアップデートするという。そして、「Firefox」の仕様変更の影響を受ける拡張機能に対してのみ、Mozillaから作者へ新仕様への対応をお願いするかたちをとるとのこと。
しかし、“Firefox Add-ons”へ登録されていない拡張機能については、作者が自分で拡張機能の対応バージョンをアップデートしていく必要がある。このような場合は、これまで通り「Firefox」のバージョンアップに追随して、拡張機能もバージョンアップさせていかなければならない。
たとえば、Google製の拡張機能で同社のWebサイトで配布されている「Google ツールバー」「Search by Image」といった拡張機能は、記事執筆時現在、「Firefox」v5.0に対応しておらず利用できない。このような“非対応”拡張機能を利用したい場合は、依然として「Add-on Compatibility Reporter」のような拡張機能が必要になるようだ。
- 【著作権者】
- Mozilla
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.8.5(11/06/06)