REVIEW（11/07/19）

　「電力チャート」は、東京電力・東北電力・中部電力・関西電力・九州電力管内の電力使用状況をグラフ表示するデスクトップガジェット集。Windows Vista/7および同64bit版に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　東日本大震災後から続く電力不足は当初、震災の被害を受けた東京電力・東北電力管内だけだと思われていた。しかし、浜岡原子力発電所が津波対策のために停止したり、その他の原子力発電所も点検後の再稼動が難航するなどの理由で、中部電力・関西電力・九州電力管内でも電力不足が予想され、各社が“でんき予報”を公開するようになった。

　つまり、もはや自分の地域だけで節電を考えるだけでは足らず、出張や旅行の移動先でも電力需給を意識する必要がある。そこでオススメするデスクトップガジェット集「電力チャート」は、東京電力・東北電力・中部電力・関西電力・九州電力管内の電力使用状況をそれぞれ個別のガジェットに表示してくれる。ガジェットのインストールも個別となるため、必要な地域に対応するガジェットを導入すればよい。

　ガジェットの画面には、当日の供給力、直前の電力消費量・使用率が数値で表示されるほか、当日の推移グラフが5段階の配色で描画される。また、東京電力・東北電力の推移グラフには9時から20時までの予測値も表示され、中部電力・関西電力・九州電力の推移グラフには前日の実績も折れ線で描かれる仕組みだ。