REVIEW(11/11/22)
“tracert”コマンドの結果をビジュアル化できる「WhatsUp Visual Traceroute」
ネットワークのボトルネックがひと目で。トポロジーマップの作成機能なども備える
「WhatsUp Visual Traceroute」は、“tracert”コマンドの結果をビジュアル化するソフト。Windows XP/Server 2003/Vista/Server/7およびServer 2003/Vista/Server/7の64bit版に対応するフリーソフトで、動作には.NET Framerowk 4および「WinPcap」v4.1.2以降が必要。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、ダウンロードの際はメールアドレスや電話番号などの個人情報の登録が必要。
“tracert(Trace Route)”は、ネットワーク経路をリスト表示するコマンド。インターネットでは、データを乗せるパケットが複数のサーバー(ルーター)によってバケツリレー形式で目的のサーバー(ホスト)へ運ばれるが、このコマンドを利用すればその伝達経路を知ることができる。ネットワークの障害やボトルネックを特定するのに多用されるコマンドだ。
しかし、「コマンドプロンプト」でコマンドを扱うのはどうも苦手だというユーザーも少なくないだろう。そんなときに便利なのが「WhatsUp Visual Traceroute」だ。
本ソフトは、“tracert”コマンドの結果をグラフで視覚化するツール。各ルーターにおける伝達の遅延(Latency)を折れ線グラフで表示することができる。コマンドの結果は、リモートホストごとにタブで表示して切り替えることが可能。
遅延がある一定以上になると、その値に応じてグラフの背景色が黄色や赤色に色分けされるので、どのルーターで問題が発生しているのかがひと目でわかる。色分けの閾値は、自分でカスタマイズすることも可能だ。そのほか、伝送経路を枝状のグラフで可視化する“トポロジーマップ(Topology Map)”機能などを備える。
- 【著作権者】
- Ipswitch, Inc
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0.101