レビュー
オフラインでもWikipediaを読める「Kiwix」
画面の色を反転して黒背景に白文字の表示に変更することも可能
(2013/8/26 18:05)
「Kiwix」は、オンライン百科事典“Wikipedia”をネット環境がない場合でも閲覧できるようにするソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にて64bit版のWindows 7で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
Wikipediaのデータを圧縮した“ZIM”ファイルをあらかじめダウンロードしておくことで、オフラインで閲覧できる仕組み。初回起動時にZIMファイルのダウンロード画面が開くので、さまざまな言語版のWikipediaを圧縮したZIMファイルの中から必要なファイルをダウンロードできる。
なお、日本語版のWikipediaでファイルサイズが7GB近くあるなど、ZIMファイルは非常にサイズが大きい。本ソフトはダウンロードを中断しても、途中から開始できるレジューム機能を備えているため、何回かに分けてZIMファイルをダウンロードすることも可能だ。また、ダウンロードできるZIMファイルは2011年に作成されたものが多く、多少内容が古いので注意。
ZIMファイルのダウンロードが完了すると、オフラインでもWikipediaを検索・閲覧できるようになる。ただし、項目名での検索は即座に利用できるものの、全文検索にはインデックスの作成に多少時間がかかるので注意。全文検索用のインデックスを作成するには項目名にないキーワードでの検索を行い、インデックスの作成を許可する必要がある。
各項目のページは、Webブラウザーで閲覧するWikipediaとほとんど同じデザインで、画像なども表示される。また、表示を拡大・縮小できるほか、画面の色を反転して黒背景に白文字の表示に変更することも可能。さらに、デスクトップいっぱいにページを表示する全画面表示機能も備える。
そのほか、気に入った項目をブックマークへ登録することも可能。また、ページを印刷するほか、PDFファイルとしてエクスポートする機能も備える。
ソフトウェア情報
- 「Kiwix」
- 【著作権者】
- Emmanuel Engelhart 氏、Guillaume Duhamel 氏、Fabien Coulon 氏、Renaud Gaudin 氏、Wilfredo Rodriguez 氏、
- 【対応OS】
- Windowsなど(編集部にてWindows 7 x64で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.9 rc2(13/04/10)