レビュー

複数のVST/AUプラグインを自由に接続して演奏できる「Minihost Modular」ベータ版

簡易アルペジエーター機能も備える

「Minihost Modular Beta 2」v1.5.0.6

 「Minihost Modular Beta 2」は、複数のVST/AUプラグインを接続して演奏できるソフト。64bit版を含むWindows XP以降などに対応しており、ベータ版として無償公開されている。Image Line Software BVBAのWebサイトからダウンロード可能。なお、ダウンロードにはImage Lineのフォーラムに住所などを登録してアカウントを取得する必要がある。

 複数のVSTインストゥルメントやVSTエフェクトを読み込み、MIDI信号やオーディオ信号を自由につなげて出力することが可能。また、仮想キーボードを備えており、画面上で演奏できるほか、簡易アルペジエーター機能も備える。

 利用するには、まず[File]メニューから開く“Preferences”ダイアログで初期設定を行う。“Preferences”ダイアログはタブ切り替え型になっており、[Audio/MIDI]タブではオーディオデバイスやMIDIの入出力先を設定可能。また、[Plugins]タブでは、VSTプラグインのインストールフォルダを指定するほか、プラグインのスキャンができる。初回起動時や新しいプラグインを導入した際には、必ず手動でスキャンする必要があるので注意。

“Preferences”ダイアログの[Audio/MIDI]タブ
“Preferences”ダイアログの[Plugins]タブ

 メイン画面では、右クリックメニューからVSTプラグインなどを読み込める。プラグインなどの左側の端子が入力、右側の端子が出力となっており、緑色はMIDI信号、オレンジ色がオーディオ信号を表す。各端子をドラッグしてつなぐことで自由に音作りを行える。

“Piano Roll”モジュール

 右クリックメニューの[Add Piano Roll]項目から追加できる“Piano Roll”モジュールはアルペジエーターとして利用可能。“Piano Roll”モジュールでは、ピアノロールに入力した音符を出力可能で、MIDI信号をトリガーとして再生・停止を行えるほか、MIDI信号の高さに応じて音符をトランスポーズ可能。

 そのほか、メトロノーム音を再生する機能も備える。また、プラグインの接続状況を独自形式で保存できるほか、本ソフト自身をVSTプラグインとして他のVSTホストアプリケーションから呼び出すことも可能。

ソフトウェア情報

「Minihost Modular Beta 2」
【著作権者】
Image Line Software BVBA
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP以降など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.5.0.6(14/03/06)

(長谷川 正太郎)