レビュー

SSD/HDDの健康状態をモニタリングしてわかりやすく表示「HDD Guardian」

オープンソースのコマンドラインツール「smartctl」のGUIフロントエンド

「HDD Guardian」v0.6.1

 「HDD Guardian」は、ディスクドライブの自己診断機能“S.M.A.R.T.”を利用してシステム内のSSD/HDDの健康状態をモニタリングできるソフト。Windows 7/8に対応しており、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードでき、動作には.NET Framework 4が必要。

 本ソフトは、ディスクドライブのハードウェア情報を取得したり、ヘルステストを実施することができるオープンソースのコマンドラインツール「smartctl」のGUIフロントエンド。本ソフトもオープンソースで開発されている(ライセンスはMozilla Public License 2.0)。

[Overview]タブ

 画面はタブ切り替え型になっており、システム全体の概要は、[Overview]タブで確認可能。接続されているディスクドライブの型番・温度・インターフェイスの種類・ストレージの利用状況などが一覧表示される。各ディスクドライブの健康状態を緑・黄・赤のアイコンで示してくれるのもわかりやすい。

 さらに[Manage]タブでは、[Overview]タブで選択したディスクドライブのより詳しい情報を取得できる。たとえば[Information]ボタンを押せば、ディスクドライブから取得できるデバイス情報を閲覧可能。[Device health]ボタンを押せばデバイスの稼働時間やエラーの数といった健康状態にかかわる情報を、[S.M.A.R.T. attributes]ボタンを押せば“S.M.A.R.T.”情報をチェックできる。

[Device health]ボタンでデバイスの健康状態を表示
[S.M.A.R.T. attributes]ボタンを押せば“S.M.A.R.T.”情報をチェック可能

 また、設定ダイアログで温度のモニタリングを有効化していれば、[Event log]ボタンでディスクドライブの温度の推移を確認することも可能。[Event chart]ボタンを押せば、その推移をグラフで表示することもできる。

[Event log]ボタンでエラーログを確認。温度のモニタリングを有効にしていれば、ディスクドライブの温度の推移が表示される
[Event chart]ボタンでエラーログをグラフ化
[System]タブ

 そのほかにも、「smartctl」の出力を表示する機能やヘルステストを実行する機能を搭載。[System]タブでは、ディスクドライブとパーティションの構成をツリーで閲覧することもできる。

ソフトウェア情報

「HDD Guardian」
【著作権者】
Eruestan 氏
【対応OS】
Windows 7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.6.1(14/08/19)

(樽井 秀人)