レビュー
シンプルかつスタイリッシュなオープンソースのMarkdownエディター「Markdown Edit」
Markdownエディターの基本機能を網羅。[Tab]キーをトリガーとしたスニペット機能が便利
(2015/4/24 15:15)
「Markdown Edit」は、シンプルかつスタイリッシュなオープンソースのMarkdownエディター。Windowsに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4.5.2が必要。
本ソフトは、Windows デスクトップ向けに開発された“CommonMark”記法専用のテキストエディター。“CommonMark”とは“Markdown”記法で曖昧になっている細部の構文仕様を明確化したもので、“Markdown”記法とほぼ同じものを指すと考えてよいだろう。オープンソースで開発されており、ライセンスは“MIT License”となっている。
本ソフトの特長は、ユーザーインターフェイスのシンプルさを追求しているところ。ウィンドウの枠やメニューバー、ツールバー、ステータスバーといった部品が可能な限り排除されており、キーボードショートカットで利用することが前提となっている(ショートカットの一覧は[F1]キーで閲覧可能)。また、本ソフトはタブ切り替え(TDI)型ではなく、最近のエディターでは珍しいSDI型になっており、1つのウィンドウで扱えるドキュメントは1つだけだ。
一方、機能面では“Markdown”記法の構文色分け、リアルタイムHTMLプレビュー、英仏独伊西の各言語に対応したスペルチェック、自動保存、ワードカウントなどをサポートする。HTMLプレビューのひな形はユーザーが自由に書き換えられるようになっており、CSSを記述すれば自由にデザインを変更することが可能。Markdownエディターとして基本な機能は一通りおさえている。
注目したいのは[Tab]キーをトリガーとしたスニペット機能で、これを使いこなせれば入力効率を格段に向上させることが可能。たとえば、“now”と入力して[Tab]キーを押せば、ドキュメントに現在日時を挿入することが可能。リンクタグや画像タグを挿入したり、著作権記号や商標記号を実体参照で入力するためのスニペットもプリセットされている。
そのほかにも、画像ファイルのドラッグ&ドロップで画像共有サービス“imgur”へアップロードしてドキュメントにタグを挿入する機能や、[Alt]+[F]キーで利用できる自動整形機能なども便利。非常に完成度の高いMarkdownエディターと言えるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Markdown Edit」
- 【著作権者】
- Mike Ward 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.5(15/04/21)