レビュー
顔や頭の動きでマウスカーソルを移動。ハンズフリー操作を実現する「Animouse」
障害のためマウス操作が困難なユーザーのために考案されたオープンソースプロジェクト
(2016/1/12 05:05)
「Animouse」は、顔や頭の動きでマウス操作を行えるようにするツール。Windows XP/7に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからベータ版がダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、Webカメラに映った顔や頭を認識してその動きをトラッキングし、それにマウスカーソルを連動させることが可能。身体に障害があり、マウス操作が難しいユーザーのために考案されたオープンソースプロジェクトだ。
利用するには、まず緑色のボタンを押す。すると、Webカメラの画像がメイン画面に表示され、顔認識の処理が開始される。続いて[Start Tracking]ボタンを押せば、顔の動く方向にマウスカーソルが移動するようになる。操作を終了するには、赤いボタンを押せばよい。
さらに、顔や頭のトラッキングを有効化した状態で[Mouse Clicks Enable]ボタンを押せば、デスクトップ下部にマウスクリックのためのコントロールバーが表示される。初期状態では左クリックモードになっており、あらかじめ指定した時間マウスカーソルを制止させると、左クリックの処理が発動する。少々難しいが、ダブルクリックや右クリックなどを行うことも可能だ。
なお、本ソフトにはインストーラー版とZIP版が用意されているが、Windows 8以降の環境ではZIP版の利用が推奨されている。ただし、編集部にて“Surface Pro 3(Windows 10)”で試用したところ、機能はするものの動作が非常に重かった。今後の改良に期待したい。
ソフトウェア情報
- 「Animouse」
- 【著作権者】
- Aniket Kudale 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/7(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0 Beta(15/08/25)