レビュー
邪魔なウィンドウを自動で脇へ移動してくれる「Move Aside Please」
登録したウィンドウにカーソルを重ねると移動。半透明化することも
(2016/4/13 17:00)
「Move Aside Please」は、マウスカーソル下にある邪魔なウィンドウを自動で脇へ移動してくれるタスクトレイ常駐型のツール。編集部にてWindows 10で動作を確認した。作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。
デスクトップで作業をする際、コンパクトなリソースモニターや、メール・SNSのクライアントを常駐させているユーザーは少なくないだろう。しかし、こうした常駐ウィンドウは便利な反面、肝心の作業アプリに覆いかぶさってしまい、邪魔になってしまうことも多い。とくに解像度の低いモニターでは、マウスでウィンドウをドラッグして移動させなければならない事態が頻発し、面倒この上ない。
こうした不便を緩和するために開発されたのが、「Move Aside Please」だ。本ソフトにあらかじめウィンドウを登録しておけば、マウスカーソルを避けるように自動で移動してくれるので、常駐ウィンドウが作業の邪魔にならない。移動する代わりに自動で半透明化してくれる機能も備えているので、好みに応じて使い分けることができる。
ウィンドウを登録するには、まずタスクトレイアイコンの右クリックメニューにある[Settings]項目を選択して設定ダイアログへアクセスする。次に、設定ダイアログにある[Set Windows Titles]ボタンを押そう。すると、ウィンドウの登録画面が現れる。
ウィンドウの登録とオプションの指定は、テキストで記述する仕組みになっている。“;”で始まる行がコメントになっているので、それを参考にしながらカンマ区切りでウィンドウのタイトル、ウィンドウクラス、移動するかどうか、半透明にするかどうかを順に記述していこう。たとえば、「電卓」アプリを自動移動の対象にするには、
電卓,*,Y,N
と記述する。自動移動の対象にしない代わりに、半透明化したい場合は、
電卓,*,N,Y
と指定すればよい。登録画面右下にある[Select from open windows]ボタンを利用すれば、現在開いているウィンドウをプルダウンメニューで選択して登録することも可能だ。とくにウィンドウクラスがわからない場合に活用したい(特定のウィンドウクラスに限定しない場合は“*”を指定すればよい)。
ソフトウェア情報
- 「Move Aside Please」
- 【著作権者】
- Anand K Gupta 氏
- 【対応OS】
- Windows XP以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0(15/12/30)