【第109回】
Androidの音声入力でPCに文字入力「SundayPad」
AndroidをPCのトラックパッドとして使える
(12/08/22)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、AndroidをPCのトラックパッドとして使えるアプリ「SundayPad」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
専用エージェントソフトを起動したPCを操作できる
「SundayPad」は、AndroidのタッチスクリーンをPCのトラックパッドとして使えるようにするアプリ。クリックやドラッグ、スクロールといった操作ができるほか、音声認識によりPCのテキストエディター上などでテキストを音声入力することも可能。Wi-Fi接続が必須となり、接続しているネットワーク内のPCをAndroidで操作できる。
本アプリでの操作を行うには、あらかじめPCでWindowsやMac用の専用エージェントソフト「SpAgent」を起動し、[待ち受けを開始]ボタンをクリックして待ち受け状態にしておく必要がある。その後、本アプリを起動すると、最初に自動検出のポップアップが表示されるので、[はい]ボタンを押そう。次に表示されるPCのIPアドレスを選択すると、PC側に接続要求のダイアログが表示されるので、接続を許可すれば操作を開始可能。接続時に認証キーを入力するようにPC側で設定することもできる。
自動検出以外に手動でPCのIPアドレスを入力して接続することもでき、メニューの[設定]項目を選択して表示される設定画面で、IPアドレスとポート番号を入力して接続を行う。ポート番号は“59639”がデフォルトとなっているが、PC側で変更することも可能。
クリックのほか、ドラッグやスクロールも可能
接続が完了すると、画面にトラックパッドが表示され、画面中央付近をドラッグすることでマウスカーソルを移動できるほか、タップしてクリックやダブルクリックが可能。また、画面下部の上段にある[Drag]ボタンを押してから画面中央をドラッグすれば、クリックしたままの状態でカーソルを動かすことができ、ウィンドウやファイルをドラッグして移動できる。
同様に[Wheel]ボタンを押してから画面中央をドラッグするとマウスホイール操作が可能で、Webブラウザーなどを上下にスクロールできる。画面下部の上段中央にある[R]ボタンを押せば、右クリックが可能。
音声認識によるテキスト入力ができ、文字の削除や改行も可能
画面上部にあるマイク型ボタンを押すと、Google音声認識を使用した音声入力が可能。表示される候補一覧からテキストを選択し、PCのテキストエディター上などで入力することができる。画面下部の下段に表示されている[ESC][SP][BS][ENTER]ボタンは、それぞれキーボードの[Esc]キー、スペースキー、[BackSpace]キー、[Enter]キーに対応しており、スペースの挿入や文字の削除、改行などができる。音声入力とこれらのキー操作を組み合わせることで、簡単なテキスト入力が可能になっている。
なお、メニューの[音声認識の設定(システム)]項目を選択すると、端末本体のシステム設定画面を開いて、Google音声認識の言語設定を変更することができる。
Androidのタッチスクリーンをトラックパッドとして使用できる「SundayPad」は、プレゼンテーションを行う際などの利用が考えられる。たとえば、画面のタップでスライドを進めたり、ドラッグでマウスカーソルを動かして図などを指し示したりと、Androidをリモコンのように使うことが可能だ。また、音声入力で検索キーワードを入力したり、マウスホイール操作でスクロールするなど、Webブラウザーの閲覧も快適に行えるだろう。
- 【著作権者】
- KLab(株)
- 【対応OS】
- Android 2.1以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.1(12/06/07)