杜のAndroid研究室

第150回

オフィスソフトの使い方をAndroidで学べる「オフィスソフトマスター」

「Microsoft Office」や「KINGSOFT Office」の初歩的な操作手順を解説

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、「Microsoft Office」などのオフィスソフトの使い方を解説するアプリ「オフィスソフトマスター」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

キングソフトが提供するオフィスソフトの学習アプリ

「オフィスソフトマスター」

 「オフィスソフトマスター」は、ワープロ・プレゼンテーション・表計算というオフィスソフトの初歩的な操作手順をスクリーンショットとテキストで解説するアプリ。「Microsoft Office」と高い互換性をもつ低価格な統合オフィス環境「KINGSOFT Office」を提供するキングソフト(株)のアプリだが、収録されている手順は「KINGSOFT Office」だけでなく、「Microsoft Office」にも対応したものとなっている。

 起動画面には4つのボタンが表示され、[文書作成を学ぶ][プレゼンを学ぶ][表計算を学ぶ]ボタンからそれぞれワープロ・プレゼンテーション・表計算の各ソフトの操作手順の解説を閲覧可能。また、[関数を調べる]ボタンをタップすれば、表計算ソフトで使用できるさまざまな“関数”を調べることが可能。

 ワープロ・プレゼンテーション・表計算ソフトの各ボタンをタップして表示される目次一覧では、1日目、2日目……と、1日ごとに1レッスンが用意されて、ステップ・バイ・ステップで操作手順を習得できるようになっている。目次をタップすると各レッスンの詳細画面を表示して閲覧可能。なお、レッスンの詳細画面を初めて表示するときはネットワーク接続が必須となる。また、目次一覧の上部にはタブが表示されていて、タブを選択することでほかのソフトの目次一覧に切り替えることが可能。

起動画面の4つのボタンを選択し、ワープロ・プレゼンテーション・表計算ソフトの各レッスンや“関数”の解説の目次を表示できる
1日に1レッスンずつステップ・バイ・ステップで学習していくことが可能
関数の解説は、ジャンルや関数ごとに20項目が用意されている

 執筆時現在、各ソフトのレッスンは5日分まで用意されているが、今後のアップデートにより各10日分、合計30日分まで拡充される予定。また、関数の解説は20項目が用意されている。

ワープロ・プレゼンテーション・表計算ソフトを初歩からレッスン

ワープロソフトのレッスンでは、部員募集のチラシ作成を例に操作を学べる

 各ソフトのレッスンは、基本中の基本から始まるようになっていて、たとえば、ワープロソフトの場合は“文章を書く”というレッスンから、表計算ソフトの場合は“シート”や“ブック”などの名称の紹介からスタート。手順はテキストとスクリーンショットで解説され、各種ソフトのクリックする場所はスクリーンショット上で枠線や矢印で強調表示される。また、画面右下の[+][-]ボタンをタップすれば、文字を拡大・縮小することが可能。

 解説は、各ソフトごとに1人ずつのオフィスソフト初心者のキャラクターが登場し、それぞれのキャラクターの作成したい文書を完成できるようにレッスンが進んでいく。ワープロソフトは大学生の“和田雷太(わだらいた)”、プレゼンテーションソフトはOLの“羽和ポコ(ぱわぽこ)”、表計算ソフトは新入社員の“筋道トオル(すじみちとおる)”と、ソフトにちなんだ名前が付けられたユニークな面々と一緒に、オフィスソフトの操作を学べるのも本アプリの特長。

プレゼンテーションソフトのレッスンでは、結婚式2次会の進行資料を作成する手順を例として学ぶ
表計算ソフトのレッスンでは、“観光ツアーの実績をまとめる”という目的に沿って操作手順を解説

サンプルデータを操作しながら手順を習得できる

 「オフィスソフトマスター」のWebサイトからは、レッスンで使われているワープロ・プレゼンテーション・表計算ソフトのサンプルデータをダウンロード可能。ダウンロードしたサンプルデータをパソコンのオフィスソフトで読み込むことで、実際にオフィスソフトを操作しながら手順を習得できるのも本アプリの魅力。

 なお、“KINGSOFT Office”シリーズの最新版「KINGSOFT Office 2013 Standard」では、30日間の無料体験版が提供されており、本アプリで紹介される30日分のレッスンがソフトの試用期間中にひと通り学習できる仕組み。現在、パソコンにオフィスソフトをインストールしていないユーザーにとっては、本アプリと“KINGSOFT Office”の無料体験版の組み合わせが有用だ。

「オフィスソフトマスター」
【著作権者】
キングソフト(株)
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.1(13/06/26)

(ライターズハイ:鈴木 友博)