杜のAndroid研究室
第149回
“Feedly”と同期可能なRSSリーダー「gReader」「Press」
Google リーダーの登録フィードをそのまま“Feedly”に引き継いで購読できる
(2013/6/26 10:28)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、オンラインRSSリーダーの“Feedly”と同期できるRSSリーダーアプリ「gReader」「Press」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
Google リーダーの登録フィードを“Feedly”に移行できるRSSリーダー
Googleが提供する“Google リーダー”は7月1日をもって終了する予定だが、AndroidアプリのRSSリーダーでもGoogle リーダーのAPIを利用しているものが多く、7月1日以降アプリが使用できなくなる恐れがあった。しかし、本連載でも取り上げた通り、「Feedly」がGoogle リーダーの移行先として名乗りを上げ、デスクトップ版やAndroid版、iOS版でGoogle リーダーの登録フィードを引き継いで利用できるようになった。さらに、6月19日にはサードパーティ製アプリでも利用可能な独自APIの“Feedly Cloud”を発表した。
今回紹介する「gReader」「Press」は、これまでGoogle リーダーのクライアントアプリとして提供されてきたが、新たに“Feedly Cloud”に対応し、Feedlyで引き継いだGoogle リーダーの登録フィードと同期できるようになっている。なお、Google リーダーから“Feedly Cloud”に移行した際はGoogle リーダー上の閲覧履歴は引き継がれず、未読数が一旦リセットされるため、未読記事がすべて既読状態となるので留意しておこう。また、移行後は未読・既読状態や“スター”などのGoogle リーダーとの同期は停止し、以降は“Feedly Cloud”上のみで同期が行われる。
記事全文をダウンロードしてオフラインでも閲覧できる「gReader」
「gReader」は、本連載でも紹介したことのある高機能なRSSリーダー。あらかじめ記事全文をローカルに自動ダウンロードしておき、オフラインでも閲覧できるなど、細かい設定ができるのが特長だ。“Feedly Cloud”への移行はアプリ上で行うことができ、初回起動時の画面で[Feedly Cloud Service]を選択し、次に表示される“Feedly”の画面からOAuth認証を使ってGoogleのアカウントでログインすればよい。
ログイン後の画面には、Google リーダーに登録していた個別のRSSフィードのほか、複数のフィードをまとめた“フォルダ”が一覧表示され、“フォルダ”の左側にある[>]をタップすれば、格納しているフィードを展開することが可能。各フィードや“フォルダ”などを選択することで、該当するフィードの記事タイトルを一覧表示できる。初期状態では未読記事のみが表示されているが、画面右下の[◯]ボタンをタップすることで既読記事も表示可能。また、画面下部中央のチェックマークボタンをタップすれば、一覧されている記事をすべて既読にできる。
記事一覧やフィード一覧で画面左下の[…]ボタンを押したときのメニューでは、記事タイトルやフィードの一覧の見た目を変更可能。たとえば、RSSフィードに掲載されている画像のサムネイルが並んだ表示に切り替えたり、記事の並び順を変更できるほか、フィード一覧で“フォルダ”を表示せずにすべてのRSSフィードを一覧表示できる。また、記事一覧の画像や冒頭テキストを非表示にしたり、記事一覧をスクロールするだけで記事が既読になるようにすることも可能。
記事一覧から各記事をタップすると概要画面が表示され、記事タイトルや画面上部の[WEB]ボタンをタップすることで、アプリ内で記事全文を閲覧可能。概要画面や記事全文画面で左右にフリックすると、前後の記事に切り替えられる。
記事を開いたときや画面をタップした際に、画面下部に表示されるツールバーのボタンからは記事の共有などを行える。地球儀型のボタンをタップして、Webブラウザーで記事を開けるほか、その右側の[共有]ボタンをタップすれば、連携するアプリを使って記事のタイトルやURLをメール送信したり、SNSへ投稿することが可能。さらに、右側にある[転送]ボタンをタップするとメニューが表示され、記事を“Google翻訳”で翻訳したり、“あとで読む”サービスの“Pocket”や“Instapaper”などに記事を保存できる。また、記事全文画面でツールバーの[R]ボタンを押せば、テキストと画像のみのシンプルな表示に切り替えて記事を閲覧可能。
画面下部のツールバーと同時に右上に表示されるボタンからは記事に“スター”を付けたり、既読となった記事を未読状態にすることが可能。記事の“スター”や未読・既読状態は“Feedly Cloud”と同期される。
設定画面では、フィードの同期や記事のダウンロードなどを設定できる。たとえば、アプリ起動時に自動で同期が行われるように設定できるほか、更新間隔を指定してバックグラウンドで自動同期が行われるように設定可能。また、設定画面の[オフライン購読]項目において、フィードの同期時に新着記事の全文をダウンロードするように設定でき、Wi-Fi接続での同期時のみダウンロードが行われるようにしたり、ダウンロードする記事数の上限や画像の有無を選択することも可能。ダウンロードした記事はオフラインでも閲覧できるようになる。
そのほか、外観のテーマを“ダーク”や“ブラック”に変更し、概要画面や記事一覧画面の背景を灰色や黒色に切り替えられるほか、キーワードやURLの検索、ジャンルの選択でニュースサイトなどを探し、RSSフィードを新規登録することが可能。なお、編集部で試用したところ、ジャンルの選択により表示されるニュースサイト一覧には日本語のサイトは含まれていなかった。また、有償版の「gReader Pro」(399円)では、新着記事を確認できるものなど4種類のウィジェットを配置可能だが、無料版では新着件数をバッジとして表示するアプリアイコン風のウィジェットのみを配置可能。
- 著作権者
- noinnion
- 対応OS
- Android 2.1以降
- ソフト種別
- フリーソフト
- バージョン
- 3.3.3(13/06/23)
スワイプ操作で記事を快適に読み進められる「Press」
「Press」は、RSSフィードを快適に読み進められるRSSリーダー。「gReader」と同様に、アプリ上で“Feedly Cloud”への移行を行うことができ、初回起動時の画面の[FEEDLY]ボタンからOAuth認証を使ってGoogleのアカウントでログインすればよい。なお、“Feedly Cloud”以外にも、“Feedbin”、“Feed Wrangler”というオンラインRSSリーダーに対応している。
ログイン後に表示される起動画面はタブ切り替え型となっていて、画面を左右にフリックしたり、タブを選択することで、未読・既読・“スター付き”の各タブを切り替えて表示できる。[未読]タブでは、Google リーダーに登録していたRSSフィードの“フォルダ”が一覧表示され、“フォルダ”をタップして格納されたフィードを展開することが可能。なお、“フォルダ”に分類していないフィードは“NO CATEGORIES”という“フォルダ”に格納されている。各フィードを選択して未読記事を一覧できるほか、各“フォルダ”の左側にあるボタンをタップして、“フォルダ”に含まれるフィードの未読記事を一覧表示可能。また、“ALL UNREAD”をタップすれば、すべての登録フィードの未読記事を一覧できる。
[既読][スター付き]タブでも同様に、個別のフィードや“フォルダ”、“ALL READ”または“ALL STARRED”をタップして、該当するフィードの既読記事や“スター”を付けた記事の一覧を表示することが可能。なお、初期状態では[既読]タブから一覧表示できるのは本アプリで閲覧した記事のみとなっているが、設定画面の“Download previously Read items”のチェックボックスをONにすることで、他のアプリなどで閲覧した“Feedly Cloud”上の既読記事も反映されるようになる。
記事タイトル一覧は、ニュースサイトなどのアイコンと記事タイトル、冒頭部分を表示したものとなっていて、画像のサムネイルは表示されない。また、未読記事の一覧で右上に表示されているチェックマーク型ボタンをタップすれば、表示されているすべての記事を一括で既読にできる。
各記事をタップすると概要画面が表示され、タイトルを選択することでアプリ内で記事全文を閲覧可能。また、画面下部に表示される王冠型のボタンをタップすれば、テキストと画像のみのシンプルな表示に変換して記事全文を閲覧できる。
概要画面でページの最上部や最下部からさらに上下にスワイプを続けることで、前後の記事に切り替え可能。また、画面下部の左右に表示される三角形のボタンでも記事の切り替えを行える。なお、設定画面から、左右のスワイプで記事を切り替えられるように変更できるほか、端末の音量キーを押して記事の切り替えを操作できるように設定可能。
概要画面の上部にあるツールバーのボタンからは、記事を未読状態にしたり、“スター”を付けられるほか、SNSやメールアプリを使った記事の共有を行える。また、[…]ボタンのメニューからは記事のURLをクリップボードにコピーしたり、Webブラウザーで記事を開いて閲覧することが可能。記事全文画面においても、[…]ボタンから記事の共有やURLのコピー、Webブラウザーでの閲覧が可能となっている。
設定画面では、RSSフィードの同期も設定でき、アプリ起動時にフィードを自動で同期できるほか、更新間隔を指定してバックグラウンドで自動同期を行うことが可能。また、Wi-Fi接続時のみに自動同期を行い、3GやLTEでは自動同期しないように設定することもできる。
そのほか、2種類のウィジェットの配置が可能で、記事一覧と未読件数を表示する大きいサイズのものと、未読件数のみを表示する小さいサイズのウィジェットを選択可能。ウィジェットの透過度は調整でき、ホーム画面の壁紙を透過させることもできる。なお、RSSフィードの新規登録や解除などのフィード管理はアプリ上では操作できない。
- 【著作権者】
- TwentyFive Squares
- 【対応OS】
- Android 4.0以降
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 268円(税込み)
- 【バージョン】
- 1.3.4(13/06/22)