【第85回】
Google リーダーを快適閲覧できるクライアント「gReader」
アプリ内で記事全文の閲覧が可能。オフラインでも閲覧でき、タブレットにも対応
(12/02/22)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Googleリーダーのクライアントアプリ「gReader (Google Reader | RSS)」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
純正アプリよりも使いやすい“Google リーダー”クライアント
「gReader (Google Reader | RSS)」は、Googleが提供するオンラインRSSリーダー“Google リーダー”の閲覧ができるクライアントアプリ。操作性や見やすさに優れているほか、オフラインでの閲覧が可能など、Google純正のクライアントよりも使いやすいのが特長だ。
初回起動時には、Android端末で同期設定しているGoogleアカウントが表示され、選択してアクセスリクエストを許可するだけで、Googleリーダーのアカウントでログインすることが可能。ログイン後の起動画面にはGoogleリーダーに登録しているRSSフィードが並び、右側に未読件数が表示される。画面上部の右から2番目にあるタグ型のボタンをタップすると、複数のRSSフィードをまとめた“フォルダ”を表示することができ、“フォルダ”の右側にある[>]をタップすれば、格納しているRSSフィードを展開することが可能。
起動画面で個別のRSSフィードを選択すると記事タイトルが一覧表示されるが、“フォルダ”を選択した場合は、“フォルダ”に含まれる複数フィードの記事タイトルをまとめて一覧表示できる。また、[すべてのアイテム]を選択すると、登録しているすべてのRSSフィードの記事タイトルを一覧表示することが可能だ。
アプリ内で記事全文を閲覧でき、他サービスとも連携可能
記事タイトルの一覧では、初期状態では未読記事のみが表示されているが、画面右下のチェックボックスをオンにすることで、既読記事も表示することができる。一覧では、記事のタイトルや更新日時のほか、RSSフィードに掲載されている概要の冒頭テキストを確認可能。画面上部の右から2番目のボタンをタップすると表示が切り替わり、RSSフィードに掲載されている画像のサムネイルが並ぶ記事一覧を確認することができる。再度、ボタンをタップすれば元の表示に戻る。
各記事をタップすると概要画面が表示され、さらに記事タイトルや画面上部の[web]ボタンをタップすると、アプリ内で記事全文を閲覧することができる。概要画面や記事全文画面で左右にフリックすると、前後の記事に切り替えることが可能。
また、画面下部に表示されるツールバーにある地球儀型のボタンをタップすると、Webブラウザーで記事を開ける。さらに、その右側の[共有]ボタンをタップすれば、連携するアプリを使って記事のタイトルやURLをメール送信したり、SNSへ投稿することが可能。そのほか、ツールバーの右端にある[転送]ボタンをタップするとメニューが表示され、記事を“Google翻訳”で翻訳したり、ほかのアプリを使うことなくFacebookに記事を投稿できるほか、“あとで読む”サービスの“Read It Later”や“Instapaper”に記事を保存することができる。
記事の既読状態や“スター”もオンラインと同期
フィードの同期は、設定画面から指定することでアプリ起動時に自動で行えるのに加えて、更新間隔を指定して自動で同期することも可能。また、起動画面や記事一覧画面の左下に表示される[更新]ボタンをタップして、全体または一部のRSSフィードを手動で同期させることもできる。
記事一覧から選択して概要画面を開いた記事は既読となり、記事一覧に戻ると文字が灰色に表示されて未読記事と見分けることが可能。なお、概要画面で右上に表示されるチェックボックスをオンにすれば、記事を未読に保つことができる。また、チェックボックスの左側の星型ボタンをタップすると、記事に“スター”を付けることが可能。さらに、起動画面や記事一覧画面で下部にあるチェックマークのボタンをタップすると、すべての記事をまとめて既読にすることができる。
記事の既読状態や“スター”は、オンラインのGoogleリーダーと同期され、PCのWebブラウザーなどでGoogleリーダーを閲覧すると、本アプリ上で行った操作が反映されている。
フィードの新規登録とオフライン閲覧設定
本アプリ上で新たなRSSフィードを登録したいときは、起動画面で右上の[+]ボタンをタップする。キーワードやWebサイトのURLを入力してRSSフィードを検索できるほか、キーワードを一覧から選択して関連するWebサイトを探し、RSSフィードを登録可能。また、GoogleニュースやTwitterなどでのキーワード検索の結果をRSSフィードとして登録し、興味のあるキーワードに関連する情報を収集することもできる。
概要画面や記事全文画面で端末のメニューから[ページを保存]項目を選択すると、記事全文をローカルにダウンロード可能。ダウンロードした記事はオフラインでも閲覧できるようになる。また、フィードの同期時に新着記事の全文をダウンロードするように設定することもでき、設定画面の[オフライン購読]項目でWi-Fi接続での同期時のみにダウンロードを行うか、すべての同期時にダウンロードを行うかを選択可能。また、ダウンロードする記事数の上限や画像の有無を選択可能。
ダウンロードした記事はキャッシュとして保存されており、設定画面の[キャッシュ]項目ではキャッシュの保存先を端末本体とSDカードから選択できるほか、キャッシュを自動消去する間隔を2日~4週間から指定することが可能。また、“スター”をつけた記事や未読の記事を自動消去から除外することもできる。
タブレットに対応するほか、機能が追加された有償版も提供
本アプリは、タブレットにも対応しており、2ペイン型のタブレット用レイアウトが用意されている。Android 3.0以上のタブレットでは、フィード一覧と記事一覧、または記事一覧と概要が左右に表示され、タブレットの大画面を活かして快適に記事を閲覧可能。
また、有償版の「gReader Pro (Google Reader)」(410円)では、無償版では記事概要画面の下部に表示される広告が非表示になるほか、外観のテーマを“ダーク”に変更して、無料版では概要画面のみで適用できる黒色の背景を起動画面や記事一覧にも適用することが可能。さらに、3種類のサイズのウィジェットを配置して、ホーム画面で新着記事を確認できるようになるなどの追加機能が用意されている。
- 【著作権者】
- noinnion 氏
- 【対応OS】
- Android 2.1以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.6.2(12/02/14)