杜のAndroid研究室
第145回
Google リーダーからの乗り換えに対応するRSSリーダー「Feedly」
Googe リーダーの登録フィードをそのまま使用して、美しい見た目で快適閲覧
(2013/5/29 10:26)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、見た目が美しいRSSリーダー「Feedly」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
7月に終了するGoogle リーダーの登録フィードを引き継げるRSSリーダー
「Feedly」は、美しい見た目と独特の操作感が特長のRSSリーダー。Android版とiOS版というスマートフォンアプリに加え、デスクトップ版として「Google Chrome」用アプリや「Firefox」用の拡張機能が提供されており、同一のGoogleアカウントでログインすることで同期可能。
“Feedly”は元々、Googleが提供する“Google リーダー”と同期可能なRSSリーダーとして提供されてきたが、Google リーダーは2013年7月1日をもって終了する予定となっている。そこでFeedlyはGoogle リーダーの移行先として名乗りを上げ、7月1日以前にGoogleアカウントでFeedlyにログインすれば、Google リーダーの登録フィードをFeedlyに引き継ぐことが可能となった。なお、Google リーダーが終了するまでは、Feedlyは引き続きGoogle リーダーと同期可能で、記事の既読やスター、RSSフィードの追加・編集などが同期される。
Android版の「Feedly」は、初回起動時に表示される画面で上方向にスワイプしていき、最後に[Sync with Google Reader]ボタンから権限のリクエスト画面でアクセスを許可することで、Googleアカウントを登録可能。Google リーダーに登録していたRSSフィードの新着記事一覧が表示される。画面左上のボタンを押すと、登録している個別のRSSフィードのほか、複数フィードをまとめた各カテゴリーや[ALL]などのメニューが並んでいて、記事一覧に表示したいフィードを選択できるようになっている。
記事一覧の見た目は4種類から選択可能で、タイトルのみが並ぶ“Title Only View”、タイトルに加えて写真のサムネイルも表示される“List View”、雑誌の表紙風のタイトル画面が時々表示される“Magazine View”、雑誌の表紙風のタイトル画面のみが表示される“Card View”が用意されている。また、記事一覧の切り替え方も3種類から選択でき、上方向にスワイプすることでシャッターを開けるように画面を切り替えられる“Stack”のほか、横方向のスワイプで画面を切り替える“Swipe”、上下にスクロールして一覧を眺められる“Scroll”を選択可能。テーマの変更も可能で、画面左上のボタンから表示される一覧において[Switch Theme]を選択することで、記事一覧などを白基調から黒基調に変更できる。
スワイプで記事の既読を操作でき、記事の共有・保存メニューも多彩
各記事をタップして概要画面を開くと既読となり、既読・未読といった記事の状態はGoogle リーダーと同期される。また、記事一覧のタイトル上で左方向に軽くスワイプすると、記事を開くことなく既読にすることができ、さらに左方向へのスワイプを続けることで、画面に表示されているすべての記事を既読にすることが可能。初期設定では未読記事のみが表示されるため、再読み込み時や次回起動時には既読記事が表示されなくなるが、画面右上の[…]ボタンのメニューから[Show All Articles]項目を選択すれば、既読を含むすべての記事を表示できる。
概要画面では、記事のタイトルや冒頭部分、画像が表示されており、下部の[Visit website]ボタンを押すことで、アプリ内ブラウザーで記事ページにアクセスして全文を閲覧可能。また、概要画面で左右にフリックすると前後の記事に切り替えられるほか、ページの最下部からさらに上方向へスワイプし、画面下部に“Release to close”と表示された状態で指を離すと、概要画面を閉じて記事一覧に戻れる。
概要画面とブラウザー画面では、画面右上に共有・保存用のメニューが用意されている。鳥型のTwitterアイコンを選択して記事のタイトルやURLをTwitterへ投稿できるほか、リボン型の“Save”アイコンを選択して記事をFeedlyに“保存”できる。“保存”はGoogle リーダーのスターにあたるもので、“保存”した記事はフィード一覧のメニューの[SAVED FOR LATER]から閲覧でき、Google リーダー上でもスターが付けられる。
また、概要画面とブラウザー画面の右上の[…]ボタンから表示されるメニューの各アイコンを選択することで、記事をFacebookやGoogle+、メールなどで共有したり、“あとで読む”サービスのPocketやInstapaperに保存することが可能。共有・保存用のメニューはカスタマイズが可能で、設定画面でお気に入りのサービスを選択し、Twitterや“Save”アイコンの代わりにほかのサービスのアイコンを配置することもできる。
フィードを検索して登録可能。重要なフィードは“Must Read”でチェック
RSSフィードを追加登録したいときは、画面右上の虫眼鏡型アイコンをタップするか、フィード一覧の下部にある“ADD CONTENT”を選択して表示される画面から操作する。ただし、アプリ上ではフィードの登録先のカテゴリーを変更することはできないが、デスクトップ版でログインすることでカテゴリーを変更可能。
フィードの追加登録画面では、Feedlyが勧めるニュースサイトから“TECH”や“NEWS”などのカテゴリーを選択したり、キーワードで検索してニュースサイトなどを一覧表示可能。右側の[+]をタップし、登録先のカテゴリーを選択することでフィードを登録できる。なお、編集部にて試用したところ、Feedlyが勧めるニュースサイトには日本のサイトは含まれていない。また、日本語入力アプリによってはキーワード検索で日本語を入力できなかったほか、「ATOK for Android」「Google 日本語入力」では1文字ずつしか日本語を入力できなかった。
登録したフィードは、個別に選択して記事一覧を表示し、右上の[…]ボタンのメニューから[Promote to Must Read]項目を選択すると、特定のフィードを“Must Read”として登録できる。フィード一覧のメニュー上部の[Must Read]を選択すれば、“Must Read”に登録したフィードの新着記事のみをチェックできるため、とくにチェックしておきたいサイトなどを登録しておくと便利。また、アプリを起動した際、最初に“Must Read”の記事一覧を表示するように設定することもできる。
さらに、ホーム画面にウィジェットを配置することも可能。ウィジェットを配置する際には、フィードのカテゴリーや“Must Read”を選択し、表示するフィードを絞り込めるほか、フィードの自動更新の間隔を30分・1時間・1日などから選択できる。ウィジェットには記事のタイトルや画像、サイト名などが表示され、タップして概要画面を開くことが可能。また、ウィジェット右下の山型アイコンをタップすることで、次の記事に切り替えてタイトルなどをチェックできる。
- 【著作権者】
- Feedly Team
- 【対応OS】
- Android 2.2以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 15.0.1(13/05/05)