杜のAndroid研究室

第194回

複数のオンラインストレージをまとめて管理できる「cloudGOO」

クラウド上のファイルをすばやく探せるほか、写真や動画の自動アップロードも可能

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、“Dropbox”や“Google Drive”など、複数のオンラインストレージサービスをまとめて管理できるアプリ「cloudGOO」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

Dropbox・Google Drive・OneDriveなどをまとめて管理

「cloudGOO」

 「cloudGOO」は、複数のオンラインストレージサービスをまとめて、あたかも1つのストレージであるかのように管理できるクライアントアプリ。各サービスのストレージ上に保存しているさまざまなファイルをまとめて一覧したり、検索してファイルを探せるほか、端末で撮影した写真や動画などを自動でアップロードする機能を備える。

 対応するオンラインストレージサービスは、“Dropbox”“Google Drive”“OneDrive”のほか、“SugarSync”“Box”の各サービス。また、“Amazon.com”の“Amazon Cloud Drive”も利用可能だが、“Amazon.co.jp”のアカウントでは利用できず、“Amazon.com”のアカウントが必要になる。

 利用するには“cloudGOO”のアカウントが必要となり、初回起動時に表示される画面の[Get Started]ボタンから表示できるログイン画面の、[Create an acount]からメールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成可能。登録したメールアドレスに送信されてくるメールへ記載されたURLにアクセスし、認証を行うことで利用できるようになる。

 ログイン後に表示される“Get started”画面で[+Add a drive]ボタンをタップすると、オンラインストレージサービスの一覧が表示されるので、利用したいサービスを選択してログインして登録を行おう。登録後に表示される、[Photos][Videos][Music][Documents]という4つの項目が並んだ画面が基本の起動画面となる。

[Get Started]ボタンから会員登録することで利用可能
[+Add a drive]ボタンから利用したいオンラインストレージサービスを登録する

 また、2つ目以降のオンラインストレージサービスを登録する場合は、起動画面右上の歯車型ボタンをタップし、“Settings”画面から“My Drives”画面を表示して、画面上部の[+Add a drive]ボタンから登録を行うことが可能。

“Dropbox”“Google Drive”“OneDrive”などのオンラインストレージを登録できる
2つ目以降のオンラインストレージサービスは、“Settings”画面の[My Drives]項目から登録を行える

複数ストレージ上のファイルをまとめて一覧でき、ストレージ間のコピー・移動も

[Photos]や[Documents]などの項目を選択し、すべてのオンラインストレージ上のファイルを種類ごとに一覧できる

 起動画面では、登録している複数のオンラインストレージの合計容量や使用量、使用率を画面上部に表示される数値とバーで確認することが可能。また、[Photos][Videos][Music][Documents]の各項目を選択することで、すべてのオンラインストレージに保存されているファイルを、写真・動画・音楽・文書という種類ごとにまとめて一覧できる。保存されているオンラインストレージや各ストレージ上のフォルダに関係なく、同じ種類のファイルをすべて一覧できるのが「cloudGOO」の特徴だ。

 また、画面右上にある拡大鏡型ボタンをタップすると検索画面が表示され、キーワードを入力してすべてのオンラインストレージからファイルを検索することが可能。

 [Photos]または[Videos]項目を選択して表示される写真・動画ファイルの一覧画面はタブ切り替え型となっており、左右にフリックすることで3つのタブを切り替えられる。タブにより写真・動画ファイルのリスト表示やサムネイル表示ができるほか、保存した年月日を選択してファイルを一覧することも可能。また、[Music]または[Documents]項目を選択したときの一覧画面では3つのタブを切り替え、音楽・文書ファイルを名前順や保存日時順、詳細な種類別で並べ替えることができる。

 一覧画面から写真を選択すると、本アプリ内蔵のビューワーで閲覧可能。ビューワー画面を左右にフリックすれば、前後の写真に切り替えて閲覧できる。また、ビューワー画面の下部にはメニューバーが表示されており、左側にあるゴミ箱型ボタンをタップすると、オンラインストレージからファイルを削除可能。

一覧画面を左右にフリックすることで、表示の切り替えや並べ替えを行える
画像ファイルは内蔵ビューワーで閲覧でき、削除やコピー、移動、共有を操作できる

 さらに、右から3番目の[コピー]ボタン、2番目の[移動]ボタンをタップすると表示されるリストからは、現在ファイルを保存しているオンラインストレージから別のオンラインストレージへファイルをコピーしたり、移動することができる。そのほか、右端の[共有]ボタンをタップすれば、端末にインストールしている他のアプリでファイルを開くことが可能だ。

 動画や音楽、文書ファイルを一覧画面で選択した場合、オンラインストレージからファイルのダウンロードが行われ、各種プレイヤーやビューワーで視聴・閲覧を行える仕組み。なお、一覧画面で各ファイルを長押しすると選択状態となり、写真のビューワー画面と同様に、ファイルの削除やコピー、移動、共有を行うことができる。複数ファイルを同時選択して操作することも可能だ。

オンラインストレージ上のファイルを別のストレージにコピーしたり、移動できる
一覧画面でファイルを長押しして選択し、削除やコピー、移動、共有を操作可能

撮影した写真・動画などを指定のオンラインストレージに自動アップロード

 端末のカメラで写真や動画を撮影したり、音楽ファイルや文書ファイルなどを端末に保存した際に、オンラインストレージにファイルを自動でアップロードする機能も備えている。“Settings”画面から“Uploads”画面を表示して画面上部の“Enable automatic uploads”をONにし、“Photos”“Videos”“Music”“Documents”の各チェックボックスをONにすれば、それぞれの種類の自動アップロードを有効化できる。また、その下にある“Uploads only via WiFi”のチェックボックスをONにしておけば、Wi-Fi接続時のみ自動アップロードが行われるように設定可能。

 “Uploads”画面の[Select Uploads Destination]項目で、“Let cloudGOO decide”のチェックボックスをONにしておくと、自動アップロードの保存先のオンラインストレージはアプリによって自動で選択される。また、チェックボックスをOFFにすれば、写真や動画、音楽、文書ファイルという種類ごとに保存先のオンラインストレージを指定することが可能。

選択した種類のファイルが端末に保存された際に、オンラインストレージに自動でアップロードが行われる
“Let cloudGOO decide”のチェックボックスをOFFにすれば、ファイルの種類ごとに保存先のオンラインストレージを指定できる

 また、[Select Uploads Size]項目では、写真を自動アップロードする際のファイルサイズを“Original”、“Medium”、“Small”の3種類から選択可能。なお、「cloudGOO」では、端末内の特定のファイルを手動で各オンラインストレージにアップロードすることはできず、自動アップロードのみでオンラインストレージへのファイルの保存を行う仕組み。

キャッシュを一時的に保存することで、一部のファイルをオフラインでも閲覧できるようになる

 そのほか、“Settings”画面から“Offline Files”画面を表示し、“Cache stuff I use so can access it offline”のチェックボックスをONにすると、キャッシュを利用して、オンラインでも一部のファイルが閲覧できるように設定可能。チェックボックスの下側にあるバーで一時的に保存するキャッシュサイズを指定でき、オンラインストレージ上の写真のサムネイルなどをオフラインでも閲覧することができる。

「cloudGOO」
【著作権者】
Sqoup LLC
【対応OS】
Android 2.2以降
【ソフト種別】
ダウンロード販売 101円(税込み)
【バージョン】
1.0(14/03/24)

(ライターズハイ:鈴木 友博)