杜のAndroid研究室
第195回
オールインワンなカメラ・レタッチアプリ「VSCO Cam」
多彩なフィルターや補正機能を備え、写真公開用のWebサイトも作成可能
(2014/6/11 17:08)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、多機能なカメラ・レタッチアプリ「VSCO Cam」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
写真を撮影し、高品位なフィルターなどで加工できるアプリ
「VSCO Cam」は、写真を撮影して魅力的な一枚に加工できるカメラ・フォトレタッチアプリ。高品位なフィルターで写真の雰囲気を一変させられるほか、多彩な補正機能で細かく加工することも可能。また、加工した写真は、TwitterやFacebook、Instagramなどに投稿できるほか、本ソフト独自の写真公開用Webサイトを作成して投稿していくこともできる。
写真を撮影する際は、まず起動画面の左側に表示されるメニューから[CAMERA]項目を選択してカメラを起動しよう。カメラはオートフォーカスとなっているが、ファインダー画面をタップすれば特定の箇所にピントを合わせることができ、画面左下のカメラ型ボタンをタップすることで撮影可能。
なお、ファインダー画面左上の歯車型ボタンをタップするとメニューバーが表示され、一番左側のボタンをタップすることでフラッシュのON/OFFなどを設定できる。また、メニューバー真ん中のボタンをタップすると、ファインダー画面に正方形の枠線やグリッド線を表示して、バランスよく撮影することなどが可能。さらに、メニューバー右側の[○]ボタンをタップしてタッチ撮影をONにすれば、ファインダー画面をタッチするだけで撮影することができる。
撮影した写真は“ライブラリ”画面で一覧できる
ファインダー画面右下のサムネイルをタップすると、“ライブラリ”画面で撮影した写真のサムネイルを一覧できる。また、“ライブラリ”画面は起動画面のメニューで[LIBRARY]項目を選択することでも表示可能。
“ライブラリ”画面のサムネイルをダブルタップすると、ビューワー画面で写真を拡大表示して閲覧できる。ビューワー画面を左右にフリックすれば前後の写真に切り替えられるほか、ピンチイン・アウトで写真の拡大・縮小も可能。また、ビューワー画面左上にある[ヒストグラム]ボタンをタップすると、撮影日時やシャッタースピード、ISO感度、位置情報といった写真のExif情報を確認することができる。
なお、本アプリで写真を加工する際は、“ライブラリ”内から選択する必要がある。端末内に保存してある写真を加工したいときは、“ライブラリ”画面上部にある[+]ボタンをタップし、「ギャラリー」などから写真を“ライブラリ”へ登録すればよい。
フィルターを選択して適用でき、細かく補正することも可能
ビューワー画面下部に表示されるメニューバー、または“ライブラリ”画面でシングルタップで写真を選択したときに表示されるメニューバーの工具型ボタンをタップすれば、編集画面を表示して写真の加工を行える。編集画面では、下部に表示されるフィルターを選択して適用でき、モノクロやレトロ調など10種類のフィルターをタップして選択可能。また、選択したフィルターを再度タップすると、画面下部にスライダーが表示され、効果の度合いを調整することができる。
編集画面の下部にある[▲]ボタンをタップすると、4つのボタンが並んだメニューバーが表示され、このうち左から2番目のスパナ型ボタンをタップすることで、細かい補正機能のメニューを表示可能。露出や色温度、コントラストやフェードなどの項目を選択してスライダーで調整できるほか、写真の回転やトリミングを行うこともできる。
なお、編集画面で加工した写真を長押しすると、加工前の状態に一時的に切り替わって変化を確認することが可能。また、[▲]ボタンのタップで表示されるメニューバーからは、ひとつ前の操作をやり直す[アンドゥ]、加工前の状態に戻す[リセット]ボタンも使用可能。
専用Webサイトで写真を公開できるほか、各種SNSにも投稿可能
「VSCO Cam」では、“VSCO Grid”と呼ばれるユーザーごとのWebサイトを作成し、撮影・加工した写真を公開することができる。Webサイトの作成には会員登録が必要となり、起動画面のメニュー上部にある[VSCO GRID]項目を選択して、メールアドレスとパスワードを登録することでアカウントを作成可能。さらに、任意の名前の後に“.vsco.co”を付加したURLを設定すれば、Webサイトの作成を完了できる。
以降は、起動画面のメニューの[VSCO GRID]項目から“VSCO Grid”画面を表示して、Webサイトの管理を行える。画面左上の[+]ボタンをタップし、“ライブラリ”一覧から写真を選択すれば投稿画面を表示でき、150字以内でテキストを書き込んで投稿可能。なお、「#」を付けた文字列を入力し、写真を“タグ”で分類することもできるが、“タグ”に使えるのは英数字のみとなっている。また、投稿画面下部の[SHARE LOCATION]チェックボックスをON/OFFすることで、位置情報を付けたまま写真を投稿するかどうかを選択できる。
また、“ライブラリ”画面から“VSCO Grid”への写真投稿を行うこともできる。“ライブラリ”の一覧から写真を選択し、画面下部で右から2番目にある[共有]ボタンをタップして表示されるメニューから[GRID]項目を選択すれることで、投稿画面を表示可能。
“ライブラリ”画面からはTwitterやFacebookなど、他のSNSへ写真を投稿することもできる。起動画面のメニューの[SETTINGS]項目から設定画面を表示し、[SOCIAL]項目を選択して表示される画面で、あらかじめ利用したいSNSを設定でき、TwitterとFacebook、Instagram、Google+から複数を選択可能。“ライブラリ”画面の[共有]ボタンのメニューでは、選択しておいたSNSの項目が表示されており、指定することで各SNSの公式アプリを起動して写真投稿を行える。
また、[共有]ボタンのメニューでは、このほか[SAVE TO GALLERY]項目から写真を端末内に保存したり、[EMAIL]項目から写真を添付したメールを作成できるほか、[MORE]項目を選択し、インストールしている他のアプリで写真を共有することが可能。なお、“ライブラリ”画面で複数の写真を同時選択している場合、SNSによっては共有が行えなくなる。
有料・無料のフィルターをダウンロードして追加できる
そのほか、起動画面のメニューの[STORE]項目を選択して表示される画面では、有料または無料のフィルターをダウンロードして追加可能。画面上部のメニューからはフィルターを人気順や最新順で並べ替えられるほか、フィルターの種類を選択して絞り込みを行える。
また、起動画面のメニューの[JOURNAL]項目からは、「VSCO Cam」で撮影・加工されたおすすめの写真や作例などを鑑賞でき、写真の構図や加工、フィルター選びなどの参考にすることが可能だ。
- 【著作権者】
- Visual Supply Co
- 【対応OS】
- Android 4.0以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.3.1(14/05/09)
- VSCO Cam
- https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vsco.cam
- Visual Supply Co (VSCO)
- http://vsco.co/