杜のAndroid研究室
第277回
キー入力不要ですばやく翻訳ができるアプリ2種
手書き文字を翻訳する「てがき翻訳」、音声を直接翻訳できる「Microsoft Translator」
(2016/3/2 15:14)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、手書きまたは音声で日本語を外国語に翻訳できるアプリ「てがき翻訳」「Microsoft Translator」の2本に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
手書きした日本語・外国語を相互に翻訳できる「てがき翻訳」
「てがき翻訳」は、手書きした日本語を外国語にすばやく翻訳できるアプリ。英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語、フランス語、スペイン語という6言語への翻訳に対応し、相手に手書きしてもらった外国語を日本語に翻訳することも可能。また、翻訳結果を元の言語へ再翻訳して、意味を確認することもできる。なお、本アプリの利用には、インターネット接続が必須。
初回起動時に言語選択画面が表示されるので、左右のフリックで翻訳先言語を選択し、画面下部の[決定]ボタンをタップすれば、手書き入力画面を表示可能。翻訳したいテキストを手書きすると、自動的に文字認識と翻訳が行われ、画面上部に翻訳結果が表示される。翻訳先の言語が読めない場合でも、相手に画面を見せることで、意思を伝えられる仕組み。
なお、翻訳結果が表示されたあとで、画面右上の[確認]ボタンをタップすると、画面上部に手書き文字の認識結果と、翻訳結果を日本語に翻訳した再翻訳結果が表示され、文字認識や翻訳が正しく行われているかを確認可能だ。また、手書きした文字を修正したい場合には、打ち消し線を引いて、文字を削除することもできる。画面右上の[すべて消去]をタップすれば、手書きしたテキストをすべて削除することが可能。
また、テキストの消去後、手書き入力画面の右上にある[入力切替]ボタンをタップすると、翻訳元と翻訳先の言語を入れ替えて、手書き文字の翻訳を行える。たとえば、質問に対する回答を相手に外国語で手書きしてもらい、日本語の翻訳結果をすばやく確認できる。
翻訳する言語を変更したいときは、画面右上の[…]ボタンをタップして表示されるメニューの[翻訳言語の設定]項目を選択しよう。翻訳元、翻訳先の順で言語を選択でき、日本語以外の言語同士で翻訳を行うことも可能だ。
このほか、本アプリをタブレットで利用する場合、手書き入力画面に画像や手描きのイラストを挿入することができる。地図などを手描きしたり、ランドマークや食べ物の写真を表示することで、よりわかりやすく意思を伝えることが可能。
- 【著作権者】
- (株)NTTドコモ
- 【対応OS】
- Android 4.3以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.1(16/01/04)
- てがき翻訳 - Google Play の Android アプリ
- https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nttdocomo.android.writingtranslation
- てがき翻訳 | サービス・機能 | NTTドコモ
- https://www.nttdocomo.co.jp/service/communication/tegaki_honyaku/
音声入力したテキストを50言語に翻訳できる「Microsoft Translator」
「Microsoft Translator」は、キーボードアプリで入力したテキストはもちろん、音声入力したテキストも翻訳できる米Microsoftの翻訳アプリ。日本語のほか、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語など、50言語の翻訳に対応。なお、音声入力が可能なのは、日本語を含む28言語となっている。
起動画面の中央にあるマイク型ボタンをタップすると、音声入力画面が表示され、話しかけた内容をテキスト化して翻訳を行える。画面左下で翻訳元言語を、画面右下で翻訳先言語を選択でき、画面下部中央のマイク型ボタンをタップすれば、マイクを起動して音声入力を開始可能。また、あらかじめ言語を設定しておけば、音声入力画面が表示されると同時にマイクが自動的に起動するので、以降は起動画面のマイク型ボタンからすばやく音声入力を開始できる。
音声入力を行うと、画面左上に認識されたテキストが表示されるとともに、画面中央に翻訳結果が表示されて確認可能。また、選択した翻訳先言語が音声読み上げに対応している場合、自動的に翻訳結果が合成音声で再生され、意思を伝えたい相手にそのまま聞かせることができる。また、翻訳結果の下側にあるスピーカー型ボタンをタップすれば、再度、合成音声を再生することが可能だ。
さらに、翻訳結果の下側にある他のボタンからは、あとから翻訳結果をすばやく参照するための“ピン留め”や、メールやSNSへの翻訳結果の共有が行えるほか、翻訳結果を全画面表示することが可能。
また、起動画面の左下にあるキーボード型ボタンをタップして表示される画面では、キーボードアプリで入力したテキストの翻訳を行える。翻訳結果画面は音声入力と同様の形式となり、翻訳結果の合成音声による再生や“ピン留め”、共有、全画面表示を行うことができる。
なお、“ピン留め”した翻訳結果は、起動画面右下にあるピン型ボタンをタップして表示される画面で一覧できる。各翻訳結果を合成音声で再生したり、全画面表示することも可能なので、海外旅行でよく使うフレーズなどを登録しておくと便利。また、起動画面左下にある時計型ボタンからは、翻訳結果の最近の履歴を一覧することが可能だ。
本アプリで音声入力を行うにはインターネット接続が必須となるが、オフライン用の各言語パックをインストールしていれば、オフラインでもキーボード入力による翻訳を行える。ただし、執筆時現在、日本語の言語パックは提供されておらず、オフラインの翻訳には非対応。なお、オフラインでも“ピン留め”や履歴一覧の翻訳結果は閲覧でき、合成音声による再生も行える。
このほか、起動画面の右下にあるチャット型ボタンをタップすると、画面を2分割した会話モードの画面を表示可能。会話モードでは、2言語間で相互に音声入力による翻訳を行える。ただし、執筆時現在の対応言語は、英語・中国語(繁体・簡体)、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語のみで、日本語は非対応となっている。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Android 4.3以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3.0.61(16/02/23)
- Microsoft Translator - Google Play の Android アプリ
- https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.translator