杜のAndroid研究室

第285回

ハッシュタグでメモを整理できるTwitter風オンラインメモ「Fetchnotes」

メンションによる共有も可能で、Twitter感覚でタスクやアイデアを管理できる

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、ハッシュタグでメモを整理できるシンプルなオンラインメモアプリ「Fetchnotes」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

必要最低限の機能を備えたシンプルなオンラインメモアプリ

「Fetchnotes」
画面右下の[Sign Up]ボタンからユーザー登録とログインを行うことで、利用を開始できる

 オンラインメモアプリといえば、「Evernote」や「OneNote」などが人気だが、画像やファイルを添付できたり、手書きでメモをとれたりと多機能な一方、シンプルにメモを管理したい場合には不向きだ。今回紹介する「Fetchnotes」は、画像添付などの余計な機能を備えず、シンプルにメモを作成したいときにも適したオンラインメモアプリだ。ハッシュタグによるメモの整理や、メンションによる共有といったTwitter風の機能のほか、メモのアーカイブと検索という必要最低限の機能のみを備え、ToDoやアイデアなどのメモをすばやく作成して、管理することができる。

 利用にはユーザー登録が必要になり、初回起動時に表示される画面の右下にある[Sign Up]ボタンをタップし、次の画面でユーザー名とメールアドレス、パスワードを入力して、ユーザー登録とログインを行える。ログインすると起動画面を表示可能だ。

 起動画面右上の[+]ボタンから新規メモの作成画面を表示でき、メモを入力して右上の[Save]ボタンをタップすれば保存可能。保存したメモは起動画面で新しい順に一覧表示される仕組み。一覧されたメモをタップすると詳細画面を表示でき、さらにメモをタップして編集を行うことも可能だ。

 本アプリでは、メモの作成時にTwitter風のハッシュタグを挿入することで、メモを整理できることが最大の特徴。ハッシュタグを挿入したメモを作成し、起動画面の左上にある[メニュー]ボタンをタップするか、起動画面を右へスワイプしてメインメニューを表示すると、[#hashtags]項目にメモへ挿入したハッシュタグが一覧される。ハッシュタグを選択すれば、その文字列を含むメモのみを一覧表示可能。なお、ハッシュタグに使えるのは英数字のみで、日本語のハッシュタグは使用不可となっている。

ログイン後に表示される起動画面の右上にある[+]ボタンから新規メモを作成できる
メモの作成時にハッシュタグを挿入することで、メモを整理できる

 また、メモの作成・編集画面の右下にある[#]ボタンをタップすると、入力エリアの下部にこれまでに使用したハッシュタグが一覧され、選択してすばやく挿入可能。“#todo”や“#idea”といったハッシュタグを使うことで、タスクやアイデアなどをすばやくメモして、手軽に管理することができる。

メインメニューの[#hashtags]項目からハッシュタグを選択して、その文字列を含むメモのみを一覧できる
メモの作成・編集画面の右下にある[#]ボタンから、過去に使ったハッシュタグをすばやく挿入可能

Twitter風のメンションで他のユーザーとメモを共有できる

 本アプリで作成したメモはオンラインに保存され、複数端末でメモを同期して管理することが可能。Android版のほか、iOS版、Webブラウザー版、Chrome拡張機能版が提供されており、PCで作成したメモをスマートフォンで閲覧・編集することなどもできる。

 また、複数ユーザーでメモを共有することも可能。メモの共有方法は、Twitterのメンションに似ており、相手のユーザー名の前に“@”を付けた文字列を挿入し、メモを保存することで共有を行える。共有されたメモは、相手の起動画面のメモ一覧に自動的に追加される仕組みだ。なお、Android版では、他のユーザーからメモが共有されたことを通知する機能などは備えていない。

 また、メインメニューの[@contacts]項目からは、ユーザーを選択してそのユーザーと共有しているメモを一覧することが可能。さらに、メモの作成・編集画面の右下にある[@]ボタンをタップすれば、ハッシュタグと同様にこれまでメモを共有したユーザーを一覧でき、すばやくユーザー名の挿入を行うことができる。

ユーザー名に“@”を付けた文字列を挿入してメモを保存することで、複数ユーザー間でメモを共有できる
メモの作成・編集画面の右下にある[@]ボタンから、過去に使ったユーザー名をすばやく挿入可能

メモのアーカイブに対応するほか、キーワード検索も可能

メモを長押しして表示されるポップアップメニューから、メモのアーカイブと削除を行える

 このほか、起動画面の一覧でメモを長押しすると、ポップアップメニューが表示され、[Archive Note]項目を選択してメモのアーカイブを、[Delete Note]項目を選択してメモの削除を行うことが可能。アーカイブしたメモは起動画面からは消えるが、メインメニューの[View Archive]項目を選択して表示される[アーカイブ]画面で一覧可能。なお、削除したメモは再度閲覧することができなくなる。

 また、起動画面の上部にある検索バーからは、キーワードを入力してメモを検索することが可能だ。メモに含まれる文字列のほか、ハッシュタグ、ユーザー名などで検索を行え、もちろん日本語による検索も可能。なお、アーカイブしたメモは起動画面からは検索できないが、[アーカイブ]画面の上部にある検索バーから検索を行うことができる。

アーカイブしたメモは、メインメニューの[View Archive]項目を選択して一覧できる
起動画面上部の検索バーにキーワードを入力して、メモを検索できる
「Fetchnotes」
【著作権者】
Fetchnotes, Inc.
【対応OS】
Android 2.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.6.4(14/01/22)

(ライターズハイ:鈴木 友博)