杜のVR部
第74回
「Job Simulator」で未来のお仕事や悪ふざけを体験!実況解説動画付き
色々な物を掴んで投げて、オフィスや厨房で好き放題遊べるVRゲーム
(2016/5/17 18:21)
前回の「Tilt Brush」に続き、今回もHTC Vive向けのVRコンテンツを紹介したい。今回紹介する「Job Simulator」は「Tilt Brush」と同じく、HTC Viveを予約購入すると無料で同梱されるゲームだ。タスクをクリアしていく一見淡々としたゲームだが、VRだからこそできる仕掛けが散りばめられている。
人間の仕事はロボットがする2050年の未来が舞台
「Job Simulator」は名前の通り、“お仕事シミュレーター”。そう、仕事をシミュレートするというもの。舞台は2050年。人間の仕事だったものがロボットによって自動化されたのちの未来だ。そこでプレイヤーはかつて人間が従事していたという仕事を体験することになる……。
このストーリーとゲーム起動時の雰囲気で、すでにこのゲームが半ばジョークに満ちたVRコンテンツであることがわかる。プレイヤーをナビゲートするのは宙に浮くモニター型のロボット。なぜか旧来のブラウン管ディスプレイのような見た目をしているが、彼らこそが2050年には人間の仕事を代わりにやってくれている労働者たちなのだ。
現実と同じように掴める楽しさ
ゲームを開始するとまず展開されるメニューのシーンでもわかることだが、このゲームでプレイヤーの手はまさに手となる。VRの中の物に手を伸ばせばだいたい手に持つことができる。掴んで放り投げることも意のままだ。
メニューシーンにもあるオブジェも掴み放題。このゲームの最大の特徴は物を好きなように扱えること、そしてその自由度が非常に高いがゆえに、現実ではできない“ちょっとしたおふざけ”が可能になっていることだ。
このシミュレーターで用意されているお仕事のシチュエーションは全部で4つ。コンビニの店員、レストランの厨房で働くグルメシェフ、パーティションで仕切られたオフィスの事務職員、そして町工場の自動車整備士だ。どのシチュエーションも進行は同様で、次々と示されるタスクをこなしていく。
たとえば“朝食にスムージーを作る”といったお題の場合、冷蔵庫からスムージーに入れたい果物や野菜を選び、調理台でミキサーを選んで中に突っ込んでいく。こうした一連の動作を、まるで現実と同じようにできるところが、当たり前のようで非常に新鮮で楽しい。
ただし、このタスクを淡々とこなすだけだと、その面白さは半分以下だ。現実と同じように仕事は楽しみながらやらないとつまらない。ベーコンをついついうっかり焼き過ぎて真っ黒にしてしまったり、隣で働く同僚に紙飛行機を飛ばしてぶつけたり、客が注文したホットドックにカラシを塗りたくったり、ありとあらゆる悪ふざけが可能だ。
現実ではやりたくてもできない、そんな誰しも一度はやってみよう(やってやろう?)と思ったことを次から次へと可能にする。それがこのゲームの最大の醍醐味であると言えよう。
退屈な仕事とは違い、悪ふざけをしていると過ぎ去る時間は早い。VRにいることも忘れてあっという間に時間が経ってしまう、なんていうことも起きる。
さまざまなオブジェクトに適切な反応ができるようにきめ細やかな配慮が効いており、VRゲームとしても非常に完成度が高いものとなっている。Oculus Rift製品版(Oculus Touchコントローラー)やPlayStation VR向けにも開発が進められている、まさにザ・VRゲームとも言うべき作品だ。
ソフトウェア情報
- 「Job Simulator」
- 【メーカー】
- Owlchemy Labs
- 【対応OS】
- Windows 7/8.1/10
- 【対応ハードウェア】
- HTC Vive
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 2,980円
- 【バージョン】
- -(16/05/04)
評価PCスペック(参考)
- マウスコンピューター G-Tune NEXTGEAR-NOTE i71000SA2
- 【CPU】
- インテル Core i7-6700K プロセッサー(4コア/4.00GHz/TB時最大4.20GHz/8MBスマートキャッシュ/HT対応)
- 【メモリ】
- 16GB(8GB×2/デュアルチャネル)
- 【グラフィックボード】
- GeForce GTX 980(8GB)
- 【fps】
- 90fps