認知症の早期発見に役立つ「Simple Cognitive test」
簡単な図形を利用したテストで前頭前野の機能低下をチェック
(10/08/27)
認知症の早期発見を目的としたテストを行うソフト。簡単な図形を利用したテストで、前頭葉の機能低下を自覚することができる。
テスト方法は、表示されたサンプル図形と色も形も異なる図形を探し出すという単純なもの。使用される図形は、赤、青、黄いずれかの色がついた□、△、☆の3種類だ。テストをスタートすると、画面左側にいずれかの図形がサンプルとして表示され、その右側に16個のバラバラな図形が並ぶので、サンプルとは色も形も異なる図形をマウスクリックでチェックしていけばよい。たとえば、サンプルが“青い□”なら、赤、黄の△または☆をクリックすれば正答となる。
テスト時間は3分間で、一度クリックした場所を再度クリックするとチェックを外すことが可能。実際にテストしてみると、3分という時間は問題数に対してかなり余裕があることに気づくだろう。そのため、慌てることなくじっくりと考えながらクリックしていくとよい。また、時間が余った場合は最初から見直してみて、間違った場所を訂正するのも有効だ。3分が経過すると、正答数と誤答数および点数が自動で表示される。さらに[答え合わせ]ボタンを押せば、どこが間違っていたのかを確認することも可能。
作者によると、本ソフトはサンプル図形と色も形も異なるものを選び出すという仕組みのため、脳が統合的な情報処理を行うことで前頭前野の機能を使うことになるという。また認知症になると一番始めに機能低下すると考えられている前頭前野と海馬の機能を使うよう作られている。ただし、本ソフトはあくまで簡易的なテストであり、点数が低いから認知症と断定できるわけではないので注意。医師による診察を受けるための目安として活用するとよいだろう。
さらに本ソフトは、画面が狭いノートパソコン用の“ミニモード”や、パソコンを使えない人向けのPDF版も同梱されているので、テストを受ける人がパソコン操作に不慣れでもテストを行うことができる。
- 【著作権者】
- 永田 博一 氏
- 【対応OS】
- Windows 98/XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.10