週末ゲーム

第642回

気晴らしに最適!タブレットやスマホで気軽に楽しめるMicrosoft公式のゲームアプリ

美しいグラフィックスとサウンド、デイリーチャレンジや実績解除などの新機能が魅力

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームの中から編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、Microsoftが開発・公開しているカジュアルゲームをピックアップする。

お馴染みのプリインストールゲームがWindows ストアアプリに生まれ変わる

 無償アップグレードキャンペーンで最近Windows 7からWindows 10へ更新したユーザーのなかには、OSに「マインスイーパー」や「スパイダーソリティア」といったお馴染みのゲームがインストールされておらず、びっくりしたユーザーもいるのではないだろうか。

 Windows 8以降、これらのゲームはWindows ストアアプリとして一から作り直され、“Windows ストア”で提供されるようになった(OSによってことなるが、プリインストールされているものもある)。

 何十年も手が加えられず、そのままだった古いゲームと異なり、新しい技術を活用したこれらのゲームアプリはグラフィックスが美しく、マウス操作だけでなくタッチ操作も考慮された使いやすいアプリに仕上がっている。なかにはスタイラスペンに対応したアプリもあり、タブレットで楽しむには最適と言える。

 また、一部のアプリはスマートフォンでも楽しめる“ユニバーサル アプリケーション”になっており、デスクトップでプレイした続きをモバイルで楽しめるように設計されているものもある。また、“Xbox Live”との連携がサポートされており、お馴染みの実績解除や友人とのスコア比べが行えるものも多い。

グラフィックスが美しく、マウス操作だけでなくタッチ操作も考慮された使いやすいアプリに。一部のアプリはスマートフォンでも楽しめる

 Microsoftでは「マインスイーパー」や「ソリティア」はもちろん、今までOSに標準搭載されていなかったゲームも豊富に用意している。どれも基本的に無償で遊べるものばかりなので、それぞれの紹介の末尾に付記した“Microsoft ストア”のリンクからインストールして試してみてほしい。また、レビュー記事のリンクも併せて掲載しておいたので、より詳しい内容を知りたいという方は参照のこと。

マインスイーパー

 まずはみんな大好きな“マインスイーパー”を2種類紹介しよう。

「Microsoft Minesweeper」(PC・モバイル対応)

「Microsoft Minesweeper」

 「マインスイーパー」はWindows 3.1(1992年)からOSに標準搭載されており、実に20年以上の歴史を持つ。Windows 8からはOSに同梱されなくなったが、Windows ストアアプリとしてまったく新しく生まれ変わった「Microsoft Minesweeper」が無償で提供されており、いまだ健在だ。

 グラフィックとサウンドが一新されたほか、“アドベンチャー”モード(後述、モバイルは非対応)や“デイリーチャレンジ”といった新しい要素が追加されており、これまで以上に楽しい「マインスイーパー」に仕上がっている。

「Microsoft Treasure Hunt」(PCにのみ対応)

「Microsoft Treasure Hunt」

 「Microsoft Treasure Hunt」は、「マインスイーパー」を地下迷宮を発掘するアドベンチャーゲームに仕立てたゲームだ。キャラクターを操作して罠を掘り当てないように注意しながらツルハシで迷宮を掘り進め、ステージをクリアしていこう。ルールは「マインスイーパー」そのままなのにまったく違うゲームを遊んでいるようで、新鮮に感じられて面白い。

 なお、このゲームは「Microsoft Minesweeper」の“アドベンチャー”モードとほぼ同じだ。“ボーナスステージ”をはじめとする追加要素があるが、「Microsoft Treasure Hunt」には日本語のユーザーインターフェイスが用意されていないので、日本語で楽しみたい場合は「Microsoft Minesweeper」の“アドベンチャー”モードをお勧めする。

カードゲーム

 「ソリティア」「スパイダーソリティア」「フリーセル」などのトランプを使ったゲームは、「Microsoft Solitaire Collection」というゲームに収録されている。もともと“ソリティア(Solitaire)”は本来、一人で遊べるゲーム一般を指しており、Windowsに同梱されていた「ソリティア」は“クロンダイク”というゲームで、「Microsoft Solitaire Collection」にもその名前で収録されている。ゲームのリニューアルのついでに、正しい名前に立ち返った格好だ。

「Microsoft Solitaire Collection」(PC・モバイル対応)

「Microsoft Solitaire Collection」

 本アプリに収録されているゲームは、“クロンダイク(Klondike)”“フリーセル(FreeCell)”“スパイダー(Spider)”“トライピーク(TriPeaks)”“ピラミッド(Pyramid)”の5つ。いずれもルールはシンプルだが、ついついハマってしまうものばかりだ。

 さらに、ステージをクリアして“スター”を集め、新しいゲームのロックを解除していく“スタークラブ”や、Microsoft製のストアアプリのゲームではすっかりお馴染になった“デイリーチャレンジ”が用意されているのも病みつき度を高めている。

 特に与えられた条件を狙ったり、指定された手数以内でクリアするといった課題へチャレンジする“デイリーチャレンジ”は、従来の“ソリティア”とはまた異なった新鮮な楽しみがある。普通の“ソリティア”に飽きたら、ぜひ挑戦してみよう。

旧「ソリティア」でお馴染みのルールでプレイする“クロンダイク”
クリアすると派手なエフェクトで祝福してくれる

パズルゲーム

 定番のパズルゲームも用意されている。移動中の頭の体操にはもってこいだろう。

「Microsoft Mahjong」(PC・モバイル対応)

 牌の山から同じ柄・数字の牌のペアを取り除いていくパズルゲーム“上海”が遊べるアプリ。長辺の両方に他の牌が隣接していたり、上に他の牌が重なっている牌は取り除けないルールになっているので、途中で取り除けない牌が出ないように考えながら牌をマッチさせていこう。

 初期設定の牌には海の生き物が描かれているが、テーマ機能により麻雀牌へ変えたり、宇宙や自然をイメージしたデザインへ変更することも可能。パズルをクリアすることで新しいパズルのロックを解除していったり、さまざまな条件にチャレンジする“デイリーチャレンジ”、Microsoftのゲームではすっかりお馴染みとなった実績解除機能などのやり込み要素も満載だ。

「Microsoft Mahjong」

「Wordament」(PC・モバイル対応)

 4×4マスの中に並べられている文字をつなげて単語を作り出していくパズルゲーム。2分の時間制限の中で、どれだけ単語を見つけられるかを世界中のユーザーと競う。

 ランキングは発見した単語の数ではなく、文字の左上に表示されている数字の合計で決まる。単語に組み込むのが難しい文字ほど得点が高くなるので、いかにすばやく得点の高い単語を完成させられるかが勝負の分かれ目となるだろう。

 また、言語を切り替えることが可能で、残念ながら日本語は選択できないが、フランス語やドイツ語、ロシア語などが選択可能。1プレイに2分とかからないため、いつでも気軽にプレイすることができるのも魅力だ。

「Wordament」

「Microsoft Number Puzzle」(PCにのみ対応)

 いわゆる“数独”“ナンバープレース(ナンプレ)”が楽しめるアプリ。3×3のブロックに区切られた9×9のタイルに1から9までの数字を縦1列・横1列・ブロック内で重複なく並べる、もはやお馴染みのパズルゲームだ。

 このアプリが面白いのは、なんと言ってもスタイラスが利用できることだろう。数字を直接タイルへ書き込んで、まるで紙の“数独”を解いているかのような使い勝手が味わえる。

 オーソドックスな“数独”に慣れたら、日替わりの課題をクリアしていく“デイリーチャレンジ”にも挑戦してみよう。特定の条件をクリアすると解除される実績機能やMicrosoft製ならではの美しいグラフィックスも相まって、ついついハマってしまうこと請け合いだ。

「Microsoft Number Puzzle」

「Microsoft Jigsaw」(PCにのみ対応)

 ジグソーパズルが楽しめるアプリ。最大の特徴は、解いて遊ぶだけでなく、自分でジグソーパズルを作成できる点。作成したパズルは自分で楽しむだけでなく、誕生日や結婚式のプレゼントにも使える。

 もちろん“デイリーチャレンジ”や実績解除などのお馴染み機能も搭載しており、単に解いて遊ぶだけでも十分に楽しめるアプリだ。

「Microsoft Jigsaw」

頭を使わないゲーム

 さて、ここまでは頭を使ったゲームを紹介してきたが、もっと気楽に遊べるゲームも用意されている。

「Microsoft Bingo」(PC・モバイル対応)

 誰しも一度はパーティーなどで楽しんだことがあるであろう“ビンゴ”が世界中のユーザーと楽しめるゲーム。遊び方は、読み上げられた番号に印を付け、上下・左右・斜めに揃ったら“ビンゴ!”を宣言するだけだ。

 このゲームが面白いのは、ビンゴカードを同時に複数枚使った“ビンゴ”が楽しめる点。“ビンゴ”といえば単なる運試しのゲームと思われがちだが、カードを増やすと意外に難しい。

 さらに、本作は世界旅行の要素が盛り込まれており、それぞれのステージは世界各国の観光地がモチーフとなっている。“ビンゴ”に何度も挑戦してレベルアップすれば、新しい観光地がアンロックされ、追加のステージへ挑戦することが可能。各ステージで得られるお土産をコンプリートするやり込み要素も設けられている。

「Microsoft Bingo」

「Microsoft Jackpot」(PCにのみ対応)

 カジノにあるスロットマシンを再現したゲーム。結果はまったくの運任せで、ユーザーが何か工夫を凝らす余地はほとんどないが、逆に言えば頭を使う必要がなく、気軽に遊べるのがよい。

 日本語には対応していないが、ステージごとにそれぞれ趣向が凝らされており、雰囲気がある。たとえば最初のステージはジャングルの奥深くに建つ古い寺院に隠された宝を探すという設定になっており、ちょっとしたトレジャーハンターの気分が味わえる。一方、セカンドステージはカジノのカードテーブルが舞台で、ハードボイルドな雰囲気がたまらない。

 スロットマシンに投入するコインはアプリ内で購入する形だが、一定時間おきに広告を見ることでも入手できるので、お金を一切使わずに遊ぶことも十分に可能。ただし、コインを現金に換えることはもちろんできないので悪しからず。

「Microsoft Jackpot」

終わりに

 さて、今回は短い時間で気軽に遊べるゲームを中心に紹介してきたが、そのほかにもさまざまなゲームが公式にリリースされている。

 なかでも注目は、「Age of Empires」シリーズのタブレット版「Age of Empires: Castle Siege」だ。最新版は日本語化されており、英語の苦手なユーザーでも楽しめるようになっている。

 また、まだベータテストの段階だが「Minecraft: Windows 10 Edition Beta」にも注目したい。これは未知の世界を探索したり、好きな建物を建てたり、モンスターと戦ったりできる箱庭(サンドボックス)ゲーム。“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”アプリケーションとして開発されており、PCだけでなく、モバイル端末や“Xbox”、“Surface Hub”、“HoloLens”といったデバイスでも利用できる。