石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』
待ち時間の暇つぶしにピッタリ! 7つのひらがなで単語を作るゲーム「スペリングビー」
PCでもスマホでもWebブラウザーでプレイ可能。大人も子供も楽しめる無料の頭脳パズル
2024年8月13日 06:55
空き時間を埋めるのに最適なゲーム
夏休みにお盆休み、秋の行楽シーズンと、お出かけの機会が多くなるこの時期。出かけるのは楽しいが、何かと発生する待ち時間には困らされる。あんなに電車好きだった我が家の男児は、コロナ禍で電車に乗る機会を失ううちに興味も失せ、移動中に「たいくつー」を連呼する壊れかけのRadioになり果てた。
その対処として活躍しているのが、「スペリングビー」という、文字を使った頭脳パズルゲーム。スマートフォンのWebブラウザーで遊ぶことを想定したインターフェイスだが、PCからでも問題なくプレイできる。広告表示はあるが、プレイは無料だ。
文字を使ったパズルゲームでは「Wordle」が有名だが、本作は日本語でプレイでき、答えの数も多いため、直感的で遊びやすい。大人も子供も暇つぶしに最適な本作をご紹介しよう。
7つのひらがなで単語を作る。7文字全てを使うものも必須
本作をプレイするには、公式サイトにアクセスする。すると本作のゲーム画面が現れるので、すぐにゲームを開始できる。
ルールは簡単で、画面に表示される7つのひらがなを使った単語を探すだけ。ただし中央にある1文字は必ず単語に含まなければならない。使用する文字数は最低3文字。また7つの文字を1つずつ使用する7文字の単語が必ず1つ隠されている(2つ以上ある時も稀にある)。固有名詞や公序良俗に反する単語はNG。
文字で説明するとややこしく見えるかもしれないが、画面を見て遊んでみればすぐわかる。使いたい文字をクリックして選び、3文字以上の単語を作る。そして下にある「Enter」ボタンをクリックすれば入力となり、単語の有無が判定される。
試行回数やプレイ時間に制限はなく、登録されていない単語を入力してもペナルティはない。思いつかなければ「こんな単語もあるかも?」と適当に入力してみるのも手だ。
攻略のポイントは、文字は何度使ってもいいという点。「ぶ・ん・し」という文字があれば、「ぶんし」、「しんぶん」、「しんぶんし」、「ぶんしん」、「ぶぶん」、「しんし」などは全て別の単語として入力できる。特に同じ文字を2度3度使うという点が頭に浮かばないことが多い。なお「しぶしし(志布志市)」は固有名詞なのでNGだ。
合計の回答数も画面に表示されており、答えが残りいくつなのかもわかる。全ての答えを発見できたらクリア。問題は翌日0時になると新しいものに更新される。つまり問題は日替わりで、1日1問だけプレイ可能だ。
もう無理だと思ったら、画面上部にある非常口のアイコンをクリックすると、リタイヤ扱いとなり答えが表示される。その日はもう再挑戦できなくなる。もし全ての答えが見つけられなくても、翌日0時には次の問題に更新される。
PCでもスマホでも、自分の好みに合わせて
この手の言葉当てゲームに共通する「こんな単語があるのか!」という驚きもあれば、「なぜこの言葉がないの?」と感じることも割と多い。また急いで入力すると、クリックした場所がズレたと判定され、別の文字が入力されることがある(スマートフォンでも同じ)のが玉に瑕。全体として完成度に不足を感じるものの、無料で気楽に遊べるものとしては十分だ。
ゲームとしては1日1回というのがよい制約になっている。止め時なく延々遊び続けることもなければ、数分程度で全問正解して終わることも滅多にない。楽しさとボリューム、中毒性が適度なところでバランスが取れている。とにかく「暇な時にはこれやってみて」と言える良作であることだけは確かだ。
プレイしたデータは自動保存されており、Webブラウザーを閉じても、その日のうちであれば再びアクセスして続きを遊べる。ちょっとした空き時間がある時にプレイして、用事ができたら離れて、また後で続きを遊ぶというのも簡単にできる。
それゆえプレイ環境としてはスマートフォンの方がマッチしているとは思うが、PCで遊んで不都合があるわけでもない。1日1回の頭の体操と思って遊んでみるのもおすすめだ。
1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。
・著者Webサイト:https://ougi.net/
PCゲームに関する話題を、窓の杜らしくソフトウェアと絡め、コラム形式でお届けする連載「石田賀津男の『酒の肴にPCゲーム』」。PCゲームファンはもちろん、普段ゲームを遊ばない方も歓迎の気楽な読み物です。