【第455回】
横スクロールシューティングゲーム「ZEDIUS」
硬派な横シュー好きにはたまらない1本! 80年代風のシンセサウンドも魅力
(11/07/15)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、高い難易度と80年代を彷彿とさせるシンセ中心のBGMがやる気をそそる硬派な横スクロールシューティングゲーム「ZEDIUS」を紹介しよう。
緊張感あふれるステージがハートを熱くする
「ZEDIUS」は、惑星“ゼディアス”を舞台に超時空戦闘機を操り、全7ステージのクリアを目指す横スクロールシューティングゲーム。ショットで敵機を破壊していくというシンプルな内容ながら、ショットの方向を前・後・上下に切り替えられるオプションによって攻撃パターンが豊富にあること、そして高い集中力が求められる難易度や隠しアイテムの存在によって、何度もプレイしたくなるゲームに仕上がっている。また、作者オリジナルによる、80年代を彷彿とさせるシンセサウンドのBGMも魅力だ。
各ステージの最後に待ち構えているボスを倒すとステージクリアで、敵弾や敵機、壁などの障害物にぶつかるとミスとなり、残機がゼロのときにミスをするとゲームオーバーだ。コンティニューはほぼ無限に可能だが、ゲームオーバーになったステージの最初から再開となる仕組み。そのため、敵の数も障害物も多くなり、難易度が跳ね上がる後半のステージはコンティニューを使ってもクリアするのは困難。何度もコンティニューしながら、ステージの構造を覚えていこう。
操作方法は、カーソルキーで移動、[Z]キーで自動連射可能なショット、[X]キーでオプションの攻撃方向の変更となっている。オプションの攻撃方向は、ボタンを押すたびに前方、上下2方向、後方の順に切り替わる方式だ。敵機のなかでも砲台は画面の上下に固定されていることが多い。状況に合わせてオプションの攻撃方向を変更することが大切だ。
難しいからこそ味わえる達成感。隠しアイテムも探してみよう
ゲームを有利に進める上でポイントになるのが、アイテムの存在だ。アイテムは楕円形の敵機を倒すことで登場し、“S”と書かれたアイテムを取ると自機がスピードアップする。また、“W”と“B”は自機のショットを切り替えるアイテムで、“W”はゲーム開始時から使える広範囲型ショット、“B”は前方集中型ショットだ。
さらに、“P”アイテムを5つ入手すると、ショットが1段階パワーアップするのもポイントだ。ただし、パワーアップはミスをすると通常の状態に戻ってしまう上、Pアイテムはそれほど多く登場しない。通常のショットよりちょっとだけ強化される程度なので、それほどパワーアップに固執しないほうがいい。それよりもミスを繰り返しながら、地道に敵の攻撃パターンなどの攻略方法を練るほうがクリアへの近道だ。
やり込み要素として面白いのが隠しアイテムの存在。各ステージに1つずつ隠されており、何もないのにショットが当たると音が鳴る場所に隠されている。その場所に数回ショットを当てると出現し、撃破するとスコアが加算。さらに、全ステージの隠しアイテムをノーコンティニューで撃破すると、あることが起きる。何が起こるかは自分の目で確かめてほしい。
本作は非常に難易度が高く、最初はステージ2のクリアにも苦労するだろう。しかし、理不尽なほど敵機や敵弾の数が多いというわけではなく、しっかり敵機の登場パターンやステージの構造を理解して、慎重にプレイすればクリアに近付ける。それだけに、ちょっとしたミスが悔しく、段々と自分の腕が上がっていくのを体感できるのが楽しい。難しいからこそ味わえる達成感のあるゲームだ。硬派なシューティングを求めているならぜひチャレンジしてみてほしい。
- 【著作権者】
- 未知考学 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.04