週末ゲーム

アクロバット3Dレースゲーム「Nitronic Rush」

奇想天外なコースをアクロバティックな車で疾走しよう

(11/12/09)

タイトル画面

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、奇想天外な未来都市を疾走する3Dレースゲーム「Nitronic Rush」を紹介しよう。

空を飛んだり壁を走ったりと多彩なアクションを用意

SF風の都市を舞台にした3DレーシングゲームSF風の都市を舞台にした3Dレーシングゲーム

壁が急に飛び出すなど、トラップが盛りだくさんのコースばかり壁が急に飛び出すなど、トラップが盛りだくさんのコースばかり

一定時間ではあるが空も飛べる。コース外に落下したときに活躍一定時間ではあるが空も飛べる。コース外に落下したときに活躍

 「Nitronic Rush」は、SFの未来都市や電子世界を連想させる都市“Nitronic City”を舞台にした3Dレースゲーム。車もコースも実に奇想天外で、車はジャンプやブースターによる加速のほか、空を飛んだり壁や天井まで走れるというアクロバティックぶり。コースは落とし穴や段差はもちろん、壁が急に飛び出したり、触れると爆発する爆弾が出てくるなど危険が盛りだくさんとなっている。レースゲームながらアクションゲームの要素もかなり多いのが特徴で、アクションに応じてスコアが入るスコアアタック要素もある。

 主な操作はキーボードの場合、カーソルキーの左右で車体のステアリング、上でアクセル、下でブレーキおよびバック、スペースキーでジャンプ、[Shift]キーでブースト、[F]キーで飛行など。ブーストは超加速で、飛行は空中を自由に移動できコースアウトにより高所から落下しても復帰が可能とそれぞれ便利な存在だ。しかし画面下にあるゲージがフルになるとブースト時にはオーバーヒートで車体が爆発、飛行時には墜落となってしまう。墜落したとき下がコースでなければそのままコースアウトだ。爆発やコースアウトはチェックポイントからの再開となり、大幅なタイムロスになる。

 また、このゲームの醍醐味と言えるのが、車体の回転だ。[A][D][W][S]キーで車体を左右や前後に傾けることができ、ジャンプ中に車体をうまく傾けて回転させれば、壁や天井に張り付いてそのまま走らせることが可能。極端に言えば、飛行を使ってコースの真裏に張り付いて走ることだって可能なのだ。さらに面白いのが、車体を回転させると多くのスコアが入ること。回転させればさせるほど高いスコアがもらえる仕組みで、ジャンプの着地に合わせて車をコマのように大回転させれば、100回転させることも不可能ではない。このほか、壁や天井の走行でもスコアは入る。アクロバティックな走行を追求するのも楽しみのひとつだ。

 なお、本ゲームはキーボードでも操作可能ではあるが、PC接続対応のXbox 360コントローラーに最適化されているので可能ならコントローラーを用意しておきたい。キーボードとは比べものにならない快適な操作環境を手に入れられる。

ジャンプして車体をうまく回転させれば、壁や天井も走行できるジャンプして車体をうまく回転させれば、壁や天井も走行できる

車体を回転させるほど獲得スコアが高くなる。うまく回れば100回転以上も可能だ車体を回転させるほど獲得スコアが高くなる。うまく回れば100回転以上も可能だ

スピードを追求しつつもアクロバティックな動きを入れるのが楽しい

 用意されているゲームモードは、順番にコースをクリアしていく“Story”と好きなコースを選んで遊べる“Arcade”の2種類となっている。Storyモードは難易度がそれほど高くはなく操作の基本を学べるチュートリアルもあるので、まずプレイすることをオススメする。基本はゴールまで辿り着けばクリアで、車体が爆発や落下してもチェックポイントまで戻されるだけでゲームオーバーにはならない。失敗しながらコースを覚えていくのがいいだろう。

Challenge Levelはトラップが多く難易度が高い分、やりがいもあるChallenge Levelはトラップが多く難易度が高い分、やりがいもある

 Arcadeモードには、Storyモードと同じコースを走る“Story Level”のほかに“Hardcore Level”“Challenge Level”“Stunt Mode”“Old Level”と計5つのレベル・モードが用意されている。“Hardcore Level”は壁や天井走りを駆使する必要がある高難易度なコースが多く、“Challenge Level”は爆弾だらけや歯車状の障害物だらけなど、レースゲームとは思えないハチャメチャなコースが楽しめる。“Stunt Mode”は5分間でひたすらスコアを稼ぐモードで、数多くのジャンプ台などスコアを取りやすい場所が揃っているのが面白い。普通にレースを楽しみたいなら“Old Level”がオススメだ。

 なお、本ゲームはレースゲームとはいえ、直接ライバルとなる車は登場しない。あくまで自分との戦いとなるが、レースの内容が記録され、Arcadeモードではそれが半透明のゴーストカーとして登場する。自分の記録と争えるのが楽しいところだ。このほか、StoryモードをクリアするとArcadeモードの車をスポーツカーからバンへと変更できるようになる。見た目に飽きてきたら変更してみるのもいいだろう。

 空を飛ばないとクリアできないコースがあるなど、コースの内容がバラエティに富んでいるのが大きな魅力。車体を回転させるのも気持ちがいい。壁や天井をうまく走らせるには、ジャンプしてすぐに車体を傾ける必要があるなど車体の微妙なコントロールが要求されるため慣れるまで練習が必要だが、それだけに壁や天井への移動が必要なコースをクリアしたときの達成感はかなりのもの。リアルさよりも派手なレースゲームが好きならぜひともチェックしてほしい。

【著作権者】
DigiPen (USA) Corporation
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2011.11.11(11/11/11)

(芹澤 正芳)