【第473回】
探索型アクションゲーム「KreisReise」
旋廻する塔を制覇せよ! 難しいからこそ燃えるアクションゲーム
(12/01/27)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、編集部がピックアップした作品を毎週紹介していく。今回は、武器やジャンプなどを駆使して塔の制覇を目指す探索型アクションゲーム「KreisReise」を紹介しよう。
ステージが回転する独特の画面と多彩なアクションが魅力
「KreisReise」は、主人公となる女の子型の情報管理ユニット“Lf06-RINNE”を操作して塔の制覇を目指す探索型アクションゲーム。基本は2Dサイドビューのアクションゲームだが、円状のステージが主人公の左右移動に合わせて回転するようにスクロールするのが特徴だ。塔には敵のほか、スイッチや壊れる床などさまざまな仕掛けが散りばめられており、複数の武器やジャンプ、スライディングといったアクションを駆使しなければ先へ進めず、頭脳と操作テクニックの両方が求められる。ボスも非常に強く難易度は高めだが、それだけに先に進めたときの快感は高いのが大きな魅力だ。
操作はキーボードおよびゲームパッドに対応しており、キーボードでの主な操作はカーソルキーの左右で移動、[Z]キーで攻撃、[X]キーでジャンプ、[C]キーでダッシュ、[V]キーでアイテム使用、[A]キーで武器選択、[S]キーでアイテム選択となっている。
画面左上に表示されるライフがゼロになるとゲームオーバーで、塔に点在する緑色の“アーカイブポイント”でセーブした地点からやり直しとなる。ちなみに、アーカイブポイントではセーブと同時にライフと一部アクションを行うために必要な“ザイン”も回復可能だ。
頭脳と絶妙な操作が求められる仕掛けがいっぱい
ゲームの基本的な流れは、武器やアイテムを探し、それを駆使して先へ進み、ボスを撃破し、さらに先へ進むというもの。まずポイントになるのが、“ドア”と“スイッチゲート”の存在だ。ドアは塔の別階層へ転送するゲートで、ゲーム的には別のステージへ移動するための出入り口と言える。スイッチゲートはスイッチに反応して開閉する門で、多くはゲートの近くにある同じ色に光る円形のスイッチを攻撃することで開く。ただし、ゲートは一定時間で閉じる仕組みで、場所によっては大急ぎでの移動が必要な場合も。大きく離れた位置にスイッチがある場所もあり、効率のいい移動手段を考えなければいけないのが、難しくも楽しいところだ。
先へ進むにはアイテムの存在が必須だ。たとえば序盤で手に入る“ブーストスリッパ”を入手すると、カーソルキーの下を押しながらジャンプボタンでスライディングが可能となる。スライディングを使えば、立った状態では入り込めない狭い通路を移動して、塔の奥へ進めるようになるといった具合だ。また、スライディング中は1マス分の隙間には落下しなくなるので、1マス分の足場と隙間が連続するような場所も乗り越えやすい。
ダッシュもゲーム開始時は行えず、“ダッシュクラフト”というアイテムを入手することで、空中で任意の方向に1回だけダッシュが行えるようになる。ダッシュを使えば2段ジャンプのように高い場所の足場へ移動が可能と、行動範囲は一気に広がる。また、スライディングやダッシュを使えば赤い半透明の壁をすり抜けられるのもポイントだ。
このほか、通常攻撃では破壊できない鎖で道を塞ぐ“封印鎖”を破壊可能な“シールブレイカー”、ザインをライフへと変換する“リコンストラクター”など、中盤以降ではザインを消費して発動できるアイテムも登場する。武器についても、初期は近距離攻撃の“ハイドランジア ニル”だけだが、攻撃力は低いが射程が長く遠くにあるスイッチも作動させられる“リコリス スタッバー”、射程が長く、威力もあるがスイッチは作動させられない“リーリエ クロイツ”も入手できる。
アイテムを探索し、テクニックを駆使して塔の制覇を目指そう
ゲームを進めていると、どうやっても先に進めない、またはあまりにも難しすぎる、といった状況に陥ることもあるが、多くの場合はステージ探索に漏れがあり、必要なアイテムを入手していないのが原因。入っていないドアがないか探すのが一番だ。また、ステージは円状のため左右が繋がっており、歩いているとすぐに一周する仕組み。一見すると行けないような場所でも逆に回れば到達できたり、敵が倒しやすいという場合もある。手詰まりのときは、逆方向に歩いてみるのもアリだ。このほか、塔の中にはライフやザインの上限値が上昇するアイテムも落ちている。入手しにくい位置にあることが多いが、ボスに苦戦するようなら探してみよう。
さらに、攻撃を受けているときにダッシュボタンを押すと体勢を立て直す受身が行える、赤い敵弾はスライディングやダッシュですり抜け可能、通常攻撃はダッシュやスライディングなどでキャンセル可能、乗ると崩れる床は一瞬は着地するので再度ダッシュが可能になるなど、先へ進むために覚えておきたいテクニックはさまざまだ。
アーカイブポイントの数はそれほど多くなく、ドアに出入りするとボス以外の敵は復活、絶妙な操作をしないと先に進めない場所もあるなど、全体的に難易度は高め。とはいえ、足場の位置や敵の攻撃パターンをしっかりと把握すれば、ちゃんと突破できる。気持ちのいい達成感を味わいたいという人なら、チャレンジしがいのあるオススメの1作だ。
- 【著作権者】
- えおなゆ 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00d(12/01/17)