マルわかり!Windows 10 Mobileガイド
第1回Windows 10 Mobile搭載デバイスをPCライクに使用できるContinuumとは?
ディスプレイ、マウス、キーボードを組み合わせて操作できる
2016年7月4日 10:00
Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを日替わりで紹介する。
Windows 10 Mobileとディスプレイのワイヤレス接続を試す
Windows 10 MobileはテレビやPCのディスプレイ、マウス、キーボードを組み合わせることで、PCライクに使用できる“Continuum for Phone”という機能を備えている。Windows 10 Mobile搭載デバイスとディスプレイは、ドッキングステーションなどを用いた有線接続、もしくはMiracastを用いた無線接続となる。
なお、執筆時点でMicrosoft製のDisplay DockについてはLumia 950/950 XL用となるため、日本国内では使用できない。
今回は日本マイクロソフトの“ワイヤレスディスプレイアダプター”を使用するが、注意すべきは新旧のワイヤレスディスプレイアダプターが存在する点である。筆者は旧タイプにあたる“CG4-00009”を所有しているが、こちらではモッサリとした動作になるため、Continuum for Phoneの動作は快適と言えない。
しかし、新タイプの“P3Q-00009”ではデータ転送速度が改善され、Continuum for Phoneにも正式対応しており、快適に動作する。
そのほかにもScreenBeam製の「ScreenBeam Mini2 Continuum」もHDMIを供えるディスプレイ用アダプターとして快適に動作するが、2016年夏リリース予定のWindows 10 Anniversary Updateから、PC構成によってはMiracast受信に対応するため、Continuum for Phoneの出力先として利用できる。
Continuum for Phoneを実行するには、事前にWindows 10 Mobile搭載デバイスとキーボードやマウスを接続しておこう。接続方法はBluetooth経由が今のところ1番手軽だ。また、Windows 10 Mobile搭載デバイス自体がContinuum for Phoneのタッチパッドとして動作するため、マウスの簡易的な代用品として利用できる。
なお、何度か接続・切断を繰り返すと、動作が安定しない現象が確認できた。その際はワイヤレスディスプレイアダプターへ給電するUSBケーブルを再装着し、Windows 10 Mobileを再起動するとよい。
Continuum for Phoneで使用できるのはUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリのみだが、UWP以外のWindows ストアアプリは縮小傾向であるため、あまり問題にならないだろう。PCライクに使えるのがContinuum for Phone最大の魅力だが、同時に使用するアプリの動作はデバイスの動作クロックやメモリ容量に左右される。
今回は3GBのメモリを搭載するVAIO Phone Bizを使用したため、WordやExcelといった比較的動作が重いアプリも難なく動作したが、アプリを切り替えながら使用していると、もたつく場面もあった。
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