マルわかり!Windows 10 Mobileガイド
第15回VAIO Phone BizやNuAns NEO、MADOSMAといったWindows 10 Mobile搭載デバイスを初期化したい
「Windows Device Recovery Tool」3.7からVAIO Phone BizやNuAns NEOにも対応
2016年7月25日 08:00
Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを日替わりで紹介する。
「Windows Device Recovery Tool」で完全初期化が可能
Windows 10 Mobile Insider Previewを試していたけど、CB(Current Branch)に戻したい。または、あれこれと設定したけど初期状態に戻したいなど、何らかの理由でWindows 10 Mobile搭載デバイスを初期状態に戻すには、「Windows Device Recovery Tool」を使用する。こちらを4GB以上のメモリーを搭載したWindows 7/8.x/10 PCにインストールし、USBケーブルでWindows 10 Mobile搭載デバイスと接続して、ツールを起動すれば初期状態に戻すことが可能だ。
2016年7月上旬にリリースしたバージョン3.7.18601では、新たにVAIO Phone BizとNuAns NEOをサポートし、これでMADOSMA Q501を含めた3種類の国産Windows 10 Mobile搭載デバイスの初期化が行えるようになった。デバイスの初期化はそう頻繁に行うものではないので、ここではリファレンスとして参照できるようにするため、手順を丁寧に説明しよう。
ここでデバイスを検出できない場合は、[電話が検出されませんでした]ボタンをクリックし、次の画面で[Other OEMs]→ベンダー名→デバイス名と順にクリックして行くと対応するファームウェアをダウンロードできる。
するとファームウェアのダウンロードが始まる。なお、ファームウェアの展開では25%以上のバッテリー容量が必要なので、事前に充電しておくと作業をスムーズに進められる。
Lumiaシリーズなど他のWindows 10 Mobile搭載デバイスでは、そのままファームウェアをインストールできたが、今回使用したVAIO Phone Bizではファームウェアの書き込みを可能にする“Flashモード”の切り替えが必要だった。なお、ファームウェア展開時は、マザーボードのBIOSや他のスマートフォンデバイスのアップデートと同じく、電源オフやUSBケーブルの断線などがあると、最悪の場合デバイスが“文鎮化”してしまう。細心の注意を払ってほしい。
これでデバイスが初期状態に戻り、一連の初期設定を求められる。また、OneDrive上にバックアップが作成してある場合は、復元操作を求められるので必要応じて復元もしくは無視しよう。
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