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音源によりバラバラのMP3ファイルの音量を統一できる「MP3Gain」

音質劣化なしで音量を一括で揃えよう

「MP3Gain」

曲によって大きすぎたり、小さすぎる音量を揃えられる「MP3Gain」

 たくさんの曲をスマートフォンや携帯メディアプレーヤーに入れて持ち歩きたい時、手軽に扱えて、そこそこいい音で再生したいなら、やはりMP3ファイルが便利だろう。しかし、音源により音量が異なるため、曲順によっては音が急に大きくなったり小さくなったりして聴きにくいことがある。特に古いCDから取り込んだ曲などは音が小さいことも多く、いちいちボリュームを調整するのも煩わしい。そんな時は「MP3Gain」はいかがだろうか。各種デバイスへ曲を転送する前にひと手間かけるだけで快適な再生環境が整う。

曲をリストに追加して“分析”→“トラックゲイン”のみの簡単操作

 ツールバーにある[ファイルの追加]もしくは[フォルダの追加]ボタンから音量を揃えたい曲をリストに登録する。続けて[トラック分析]ボタンでリストにある曲の音量を分析後、[トラックゲイン]ボタンで音量を揃えるだけだ。デフォルトでは目標となる音量が89.0dBとなっているが、任意の値に変更したり、特定の曲の音量のみを設定することもできる。

[ファイルの追加]もしくは[フォルダの追加]ボタンをクリックして曲を登録する
[トラック分析]ボタンでリストにある曲の音量を分析後、[トラックゲイン]ボタンで音量を揃えるだけだ

音質劣化の心配はない

 「MP3Gain」の音量調節は、再エンコードなどは行わず、MP3データに含まれる音量の係数“スケールファクター”を書き換えて情報フィールドに保存する仕組みため、音質劣化の心配はない。音量調節を元に戻したいときは[ゲインの変更]→[Undo Gain changes]をクリックする。

音量調節を元に戻すには[ゲインの変更]→[Undo Gain changes]をクリックする

 なお、MP3Gainのメニューを日本語化して使うには、インストール時にオプションから“Japanese”を選択しておけばよい。

インストール時にオプションから“Japanese”を追加すればメニューを日本語化できる

編集部注:起動時に“MSCOMCTL.OCX”や“MSVBVM60.DLL”が見付からない旨のエラーが発生する場合は作者サイトからfull版(“mp3gain-win-full-1_2_5.exe”)をダウンロードし、インストールしなおすことでエラーを回避することができます。