Windows 10資格認定試験 徹底攻略!
《第9問:解答》ビジネス向けWindowsアプリの管理権限を設定する操作で正しいものは?
2016年12月12日 06:00
先週の出題「第9問 ビジネス向けWindowsアプリの管理権限を設定する操作で正しいものは?」の解答と解説をお伝えする。
分からなかった人・間違えた人は、ぜひ実際にWindows 10を操作して確認していただきたい。
《第9問》
あなたは、会社のWindows 10 Proコンピューターの管理者です。あなたの会社はビジネス向けWindowsストアを所有しており、あなたはその管理者でもあります。管理するアプリが多くなってきたため、ビジネス向けWindowsストアの管理をUserAに委任したいと考えています。UserAのアカウントはAzure ADに作成しました。委任のためにあなたが行う操作として適切なものはどれですか。
A. ビジネス向けWindowsストアの管理ポータルで管理者ロールをUserAに割り当てる
B. コンピューターのローカルAdministratorsグループにUserAを追加する
C. リモートサーバー管理ツールをUserAのコンピューターにインストールする
D. Microsft Azure管理ポータルで管理権限をUserAに割り当てる
(正解:A)
※『徹底攻略MCP問題集 Windows 10[70-697:Configuring Windows Devices]対応』第8章<アプリの管理>の問10より
ビジネス向けWindowsストアの管理を委任するには、ユーザーに管理者ロールを割り当てます。管理の委任は、ビジネス向けWindowsストアの管理ポータルで設定します(A)。
ビジネス向けWindowsストアには、ロール(役割)と呼ばれるアクセス許可のセットがあります。
それぞれのロールの内容は次のとおりです。
●管理者
ビジネス向けWindowsストアの管理者です。アカウント情報やアクセス許可を表示したり、プライベートストアにアプリを追加することができます。
●購入者
アプリの入手や、プライベートストアへのアプリの追加などが行えます。
●Device Guardの署名者
Device Guardは、コード整合性ポリシーを使用してアプリの実行制御を行うための機能です。署名されていないアプリをコード整合性ポリシーに追加することができます。整合性ポリシーに追加されたアプリのみを実行できるように制御する際に使用します。
ユーザーに適切なロールを割り当てることで、必要以上の管理権限を与えないように構成したり、ビジネス向けWindowsストアの管理を特定のユーザーに委任したりすることができます。管理の委任は、ビジネス向けWindowsストアの管理ポータルの[設定]タブで[アクセス許可]をクリックして設定します。
ローカルのAdministratorsグループはそのコンピューターでの管理権限(B)、Microsot Azure管理ポータルはAzureのクラウドサービスでの管理権限(D)であるため、ビジネス向けWindowsストアの管理とは関係ありません。また、リモートサーバー管理ツールは、組織内のサーバーをリモートから管理するためのツールであり、ビジネス向けWindowsストアの管理には使用できません(C)。
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「第9問 ビジネス向けWindowsアプリの管理権限を設定する操作で正しいものは?」の解説を読み終えた方は、ぜひ「第10問 Azure RemoteAppコレクションの種類は?」にも挑戦してください。
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