Creators Updateで向上!Windowsの操作性
いつでも側にいる“コルタナさん”はより使えるアシスタントに
2017年5月1日 06:30
米国時間の11日から一般提供が開始された「Windows 10 Creators Update」では、数多くの機能追加や仕様変更が施されている。本連載では多数の更新点の中から、使い勝手に関わる変更に焦点を当ててご紹介する。
PCを操作していない時は全画面表示で応答してくれるようになった“コルタナさん”
Windows 10が備えるパーソナルアシスタント「Cortana」(コルタナ)はユーザーの声を聞き取り、予定の確認や情報検索などを行う機能だが、Creators Updateでは、PCが非ロックかつアイドル状態で「コルタナさん」と呼び掛けると、全画面表示で応答するようになった。
実際に試すと側に控える秘書に問い合わせる感覚で、今日の予定や天気を簡単に確認できる。ただし、何らかの理由でエラーが発生すると、ウィンドウモードに戻ってしまう現象も散見された(数分後に試すと、再び全画面に戻る)。テレビをつけながらPCを操作していると、誤動作してしまうこともあるが、その際は自身の声を「Cortana」に覚えてもらい、設定のラジオボタンを[誰かが「コルタナさん」と言ったらいつでも応答する]から[自分だけに応答する]へ変更するとよい。
「Cortana」のリマインダー機能は、繰り返し設定が柔軟に
定期的に行う作業を登録することで、ユーザーにアクションをうながすことができる「Cortana」のリマインダー機能は、繰り返し設定が柔軟になった。繰り返し設定は、1度だけ・毎日・毎週各曜日・毎月・毎年から選択可能。Windows 10 Mobile版も同様の設定が可能になっっている。
過去にはWindows 10版やiOS版などマルチプラットフォームでバージョンが異なるため、繰り返し設定が正しく行えないケースが散見されたが、Creators Updateではようやく一連のズレが解消され、PC版でも正しく動作する。ただし、iOS版(バージョン2.2.0)では、毎週各曜日の設定が行えない。この辺りの整合性は改善してほしいものだ。
中断した「Microsoft Edge」でのWebブラウジングを他のPCで継続可能に
作業環境のシームレスな移行を支援するのもCreators Updateで加わった新機能の1つである。たとえば一方の2-in-1 PCで「Microsoft Edge」を起動し、Web閲覧中にそのまま閉じたとしよう。そのままデスクトップPCに向かうとアクションセンターに通知が現れ、同じWebページを閲覧できるというものだ。
具体的に対応するアプリケーションは明示されていないものの、英語版では「SharePoint」上のドキュメントファイルを編集してからデスクトップに戻ると、ファイルへのリンクが現れるという。この辺りの機能は今後日本語版にも反映されるはずだ。日本語未対応という点では音楽再生のコントロールやリクエストによる楽曲再生機能も未実装(英語版のみ)のため、今後の進展を期待したい。