筒を回すだけで異国の時間が分かっちゃうスグレもの

　海外へ旅行したり赴任している人に電話をかけるとき、『向こうは今、何時かな』と考えますよね。『日本が朝だとブラジルは夜』程度の知識はあっても、『アメリカ西海岸との時差は……』なんて考え出すともうダメ。そのほか、行ったことのない国の時刻もピンとこないものです。

　今回ご紹介するのは、世界各地の現時刻を知るための道具「世界時間表」です。“表”といっても平面図ではなく円筒形で、経度や国境などに応じて24の時間帯に分割された世界地図が描かれています。この筒型の世界地図をシルクハット型の台座に被せてくるりと回せば、たちまち遠く離れた異国の時間も分かっちゃうというスグレものです。

　本作品を入手するには、キヤノン（株）が運営する“クリエイティブパーク”トップページから［ペーパークラフト］－［科学］－［世界時間表］とたどり、フロッピーディスクのイラストをクリックすると、PDFファイルをダウンロードできます。紙は、A4サイズを4枚用意してくださいね。

世界地図は時間帯ごとに色分けされています

　さっそく、東京で午前10時のときにロンドンとニューヨークが何時になるのか、調べてみましょう。台座のつばの周囲には24時間分の時刻が書かれているので、まず世界地図の筒を回し、東京が属する黄緑色の時間帯を“10:00”に合わせます。次に、ロンドンが属する薄黄色の時間帯と、ニューヨークが属するオレンジ色の時間帯を確認。するとロンドンは東京と同日の午前1時で、また東京からニューヨークの場合は1度日付変更線をまたぐため、ニューヨークは東京より1日前の午後8時であることが分かりました。

台座の周囲には24時間分の時刻が書かれています

　5歳の子どもに“時差”を説明するために使ってみました。世界地図の筒をくるくる回しながら話をしたら、日本とアメリカは時間が違うといったことが少し理解できたようです。ニュースで世界各国の事件を知ったときに、たとえば『現地時間の21時は、日本では夜中の0時』といったこともすぐに調べられます。『日本とパラオは時差がない』といった情報も得られるので、旅行先を決める際の参考にするのもよいでしょう。子どもなら社会科や理科の勉強にもなりそうです。「世界時間表」で、世界各国の時間を調べてみませんか？

【著作権者】キヤノン（株）、（株）ディ・ジャパン
【ファイル形式】PDF形式
【ファイルサイズ】266KB

□キヤノン株式会社 インクジェットプリンタ - クリエイティブパーク
http://bj.canon.co.jp/creative/
□Canon ペーパークラフト - 世界時間表（ダウンロードページ）
http://bj.canon.co.jp/japan/papercraft/science/timetable.html

（小松 佳那）