NEWS（10/02/23　18:36）

　（株）シマンテックは23日、システム管理ソフトとセキュリティ対策ソフトを統合した「ノートン 360」の最新版v4.0を公開した。最新版の主な変更点は、2GBまでのファイルを同社のサーバー上へバックアップできる機能が強化され、オンラインストレージとしても利用できるようになったこと。

　具体的には、バックアップしたファイルを“Norton アカウント”のWebページ上からダウンロードできるほか、メールで知人にダウンロードURLを送信してファイルを共有することも可能。ファイルを共有する際はダウンロード時にパスワードを要求したり、URLの有効期間を1～30日間の間で指定することもできる。本ソフトのバックアップ機能は、任意のフォルダを指定することができるので、オンラインストレージと同じ感覚でファイルをアップロードすることが可能。

　さらに今後、バックアップしたファイルをダウンロードできるiPhoneやAndroid用のアプリを順次公開していく予定で、スマートフォンからもバックアップしたファイルをダウンロードできるようになるとのこと。

　また、Windowsの開始時に自動起動するソフトを無効化したり、起動を遅延させる“起動マネージャ”機能も強化された。たとえば、ノートン製品のユーザーからなる“ノートン コミュニティ”の情報をもとに、ソフトのユーザー数の“多い”“少ない”を表示でき、これにより自動起動するソフトが必要なソフトかどうかの判断をしやすくなった。また、起動を遅延させたソフトが同時に起動しないように、タイミングをずらして起動するようになっているという。

　そのほか、「ノートン インターネット セキュリティ 2010」などで使われている“レピュテーション”技術や振る舞い検知システム“SONAR 2”も搭載されており、マルウェア対策も強化されている。

　本ソフトは、Windows XP/Vista/7およびVista/7の64bit版に対応しており、ダウンロード版の価格は1年間で8,480円（税込み）など。1ライセンスで同一世帯のPC3台までにインストールできる。30日間無償で試用できる体験版も用意されており、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。なお、体験版のダウンロードにはメールアドレスの登録が必要。