REVIEW（10/10/15）

　「霊石重ね」は、特殊な効果をもつブロックをうまく活用してブロックを消していくテトリス風の落ちものパズルゲーム。Windows 2000/XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　基本的なルールは“テトリス”に近い。画面上部から落ちてくる複数のブロックで構成されたピースを回転・移動させて積み上げ、横一列に隙間なく並べるとブロックが消える。ブロックを消せずに、一番上の列まで到達させてしまうとゲームオーバー。特徴は、落ちてくるピースのなかに、特殊な効果をもつブロックが存在すること。

　ブロックは、特殊な効果をもたない青と紫のほか、見た目によって異なる効果をもつ5種類のブロックが存在する。たとえばドリルのような形をした黄色いブロックは、配置すると下にあるブロックを1つ巻き添えにして消滅する。そのほか、赤いブロックは配置した際に下方向に隙間があると、ピースから切り離されて一番下まで落下していく。

　また、ピースを構成するブロックの数が4つとは限らず、そのため組み合わせのバリエーションも多い。ピースのなかには、ブロックの角同士が接しているだけで支えのないものもある。支えのないブロックは、下に隙間があると落下する仕組みとなっており、これを利用して隙間を埋めるなど、ブロックを積み上げる際の戦略の幅も広い。

　さらに、ブロックが消えたことで支えのなくなったブロックが落下し、これによってほかの列が消えると連鎖が成立する。ハイスコアを狙うためには、複数の列を同時に消すだけでなく、連鎖も狙うことが重要だ。

　特殊なブロックの挙動は、一度理解してしまえばどれも簡単なことだが、ゲーム中に初めて見ると何が起きたのかわからず、すぐにゲームオーバーになってしまうかもしれない。しかし、何度もプレイして各ブロックの挙動に慣れれば、各ブロックの特性を利用して連鎖や複数列同時消しを狙えるようになるのが面白い。

　また本作には、“緑だけで2列消し”など、プレイ中に特別な条件を満たすことで“ノルマ”を達成できるといったやり込み要素も用意されている。ハイスコアを目指してプレイしたあとは、全60種類用意された“ノルマ”のコンプリートに挑戦してみよう。