REVIEW（11/02/24）

　「Image Resize Guide Lite」は、“シームカービング”風加工にも対応する画像リサイズソフト。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

　デジカメ写真を指定の大きさへ収めるには、写真全体を単純に縮小する方法と、被写体周辺を切り出したあとに縮小する方法がある。たとえば、被写体の大きさを可能な限り維持したいなら後者の方法を選ぶことになるが、2つ以上の被写体が離れて写った画像にはどう対応したらよいだろうか。

　被写体周辺を切り出したとしても、被写体の間に背景があるため、画像全体の縦横サイズが大きくなり、結果的に被写体が小さくなってしまう。こうなると、構図を変えて撮り直すしか方法がないように思えるが、本ソフトに搭載された画像合成技術を活用すると問題はあっさり解決する。

　その技術とは不要な背景だけを圧縮し、被写体同士を近付けてくれるというもの。つまり、被写体の大きさが変化しないにも関わらず、写真全体の大きさが小さくなるというわけだ。もちろん、あくまで合成技術であるため、素材の写真によっては不自然な仕上がりになる場合もあるが、加工したことがわからないほど綺麗に仕上がることもある。

　使い方は簡単で、読み込んだ画像上の被写体をマウスドラッグで囲み、加工後の縦横サイズをスライドバーで指定するだけ。このとき画像のアスペクト比を考慮する必要がなく、縦サイズだけを小さく設定すれば、背景が縦方向に圧縮される仕組みだ。

　なお本ソフトは、45米ドルで販売されている「Image Resize Guide」の無料版にあたり、同有料版のみの機能を体験できるデモモードが搭載されている。