REVIEW（11/07/07）

　「チャーハン諸島」は、「ラーメン大陸」の流れをくむマルチプラットフォーム対応のTwitterクライアントソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロード可能で、動作にはJavaランタイム（JRE）が必要。

　半透明化機能を備え、投稿画面やタイムライン画面の無駄を徹底的に排除した「ラーメン大陸」は、その“ステルス”性能の高さから、隠れてTwitterを楽しまざるを得ない一部のユーザーより熱狂的な支持を受けている。しかし、同ソフトはWindows専用で、ほかのOSでは利用できないのが玉にキズだった。

　そこで開発されたのが、「チャーハン諸島」だ。本ソフトは「ラーメン大陸」の使い勝手や機能を“Java”を利用して再現しており、Windows/Mac OS X/Linuxなど、Javaが対応するさまざまなOS上で動作させることが可能。

　たとえば、“笑い”を意味する“ｗ”をタイムライン上のツイートから適切に削除する“除草”機能や、あらかじめ指定した時刻にソフトを終了させる“自動沈没”機能などの「ラーメン大陸」でお馴染みの機能が利用できる。また、ユーザーインターフェイスのカスタマイズ機能やコマンド実行機能、ショートカット機能なども豊富に備えており、仕事の都合などでほかのOSを併用せざるを得ず、マルチプラットフォーム対応の「ラーメン大陸」を切望しているといったユーザーには有力な選択肢となるはずだ。

　ただし、作者のセンスによって機能が取捨選択あるいは追加されているので、必ずしも「ラーメン大陸」と同じ機能が利用できるとは限らないことには注意。しかし、このことも欠点と言えるほどのものではなく、むしろ本ソフトの魅力を高めていると言える。

　たとえば、「チャーハン諸島」のユーザー同士で“五目並べ”を遊べる機能を搭載。Twitterのリプライで“手”をやりとりしながら、本格的な19路盤で五目並べを楽しむことができる。Twitterで暇つぶしすることすら飽きた場合には便利だが、リプライメッセージの応酬でほかの人のタイムラインを埋めてしまわないように一定の配慮をする必要がありそうだ。

　また、Twitterユーザーなら無視できない有名クライアント「Tween」や「ラーメン大陸」のバージョンをチェックする機能や、タイムライン上にあるツイートの語尾をすべて“ゲソ”に変えてしまう“侵略”機能などを備えている。