REVIEW（09/08/21）

　「Speeed Reader」は、“Google Reader”のWindows Mobile向けクライアントソフト。Windows Mobile 5/6.0/6.1/6.5に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Compact Framework 3.5が必要。

　本ソフトは、オンラインRSSリーダー“Google Reader”をWindows Mobile端末上で見やすく閲覧できる専用クライアントソフト。本ソフトでRSS記事をチェックすると“Google Reader”へ既読状態が反映されるので、PCやほかの携帯端末などと既読管理を一元化できるのが利点。また、タグによるRSSの分類もPCなどと共通化できるほか、スターをつけたり、気に入った記事を共有記事として公開するといった“Google Reader”の機能を利用することも可能。移動中にスマートフォンで軽くRSSをチェックして、あとでPC上でじっくり読みたいといったユーザーにお勧め。

　画面は“iPhone”向けのアプリケーションなどによく見られる、左右にリストがスライドするタイプになっている。リストは全部で3段階に階層化されており、最上層がタグのリスト、次の層が選択したタグがつけられたRSSのリスト、最下層が選択したRSSに含まれる個別記事のリストになっている。そのため、階層を移動する操作が多くなるが、右ソフトキーが［Back］ボタン固定になっており簡単に上の階層へ戻れる上、階層を遷移する際は左右に画面がスライドするエフェクトがあるなど、よく練られた画面設計になっているのですぐに慣れるだろう。

　RSSの個別記事の詳細画面では、タイトル・著者名・概要を確認可能。画像が含まれた概要にも対応しているので、写真をRSSとして配信する“フォトログ”のチェックにも向いている。さらに、RSSの記事タイトルをクリックすれば、Webブラウザーで記事ページを閲覧することもできる。ただし、初期設定で指定されている本ソフト内蔵のWebブラウザーはHTML/CSSの再現性に難があるので、設定画面でIEや“Opera Mobile”といった外部ブラウザーを利用する設定にしておくとよい。

　なお、本ソフトは閲覧中のRSS記事を“Twitter”へ投稿する機能も備えているが、編集部で試用したところ正常に動作しなかった。