REVIEW（12/03/09）

　「akinosign」は、IMEのON/OFFをグラフィカルな表示で確認できるタスクトレイ常駐ソフト。Windows Vista/7に対応し、個人かつ非商用に限り無償で利用でき、寄付歓迎とのこと。ベクターのライブラリページからダウンロードでき、動作には.NET Framework 4が必要。

　本ソフトを起動しておくと、Webブラウザーなどのテキスト入力エリアにフォーカスを合わせた際に、テキスト入力エリアの下部へペンでサッと線を引いたようなグラフィカルなラインが表示される。このラインは、IMEのONの場合とOFFの場合で色が異なるため、視覚的にIMEの状態を確認できる。

　ラインは、テキスト入力エリアにフォーカスを合わせた際のほか、IMEのON/OFFを切り替えた際にも表示される。またラインは、エリアからフォーカスを外した際や、一定時間後に自動で非表示となる。もちろん普段は何も表示されないため、本ソフトが作業の邪魔になることはない。

　さらに、テキストエディターのような大きなテキストエリアにフォーカスを合わせた際は、マウスカーソルの近くにペンで描いたような小さなチェックを表示したり、本ソフトの機能を利用しないといった設定も可能。また設定画面では、ON/OFF時に表示するラインの色や透明度のほか、自動で非表示にするまでの時間などを設定できる。

　なお、本ソフトはテキスト入力エリアをもつアプリケーションによっては正常に動作しないことがある。作者によると、これはアプリケーション側の仕様による場合が多く、対応は難しいとのこと。作者のブログでは対応しないアプリケーションとして、「Google Chrome」で表示中のWebページ内のエリアや「LibreOffice」、Java上で動作しているアプリケーションやゲーム系のアプリケーションなどが挙げられている。