杜のAndroid研究室

第258回

複数のカレンダー・ToDoサービスを一括管理できる「Sunrise Calendar」

ミーティング日程をすばやく調整できる“Meet”機能も備える

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、複数のオンラインカレンダーやToDoサービスを一括管理できるMicrosoft製カレンダーアプリ「Sunrise Calendar」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

“Googleカレンダー”や“Evernote”と同期可能なカレンダーアプリ

「Sunrise Calendar」
初回起動時の画面からGoogleアカウントまたはFacebookアカウント、メールアドレスで会員登録が可能

 「Sunrise Calendar」は、“Google カレンダー”や“Outlook.com”、“iCloud”など、複数のオンラインカレンダーと同期可能なカレンダーアプリ。カレンダーの予定の閲覧や作成、他のユーザーの招待が行えるほか、オンラインToDo管理サービスと同期して、タスクを閲覧・作成することも可能。また、ミーティング日程をメールなどですばやく調整できる“Meet”機能も備えている。

 利用するには会員登録が必要となり、初回起動時に表示される画面からGoogleアカウントまたはFacebookアカウント、メールアドレスを設定して登録を行える。続いて表示される画面では、利用したいオンラインカレンダーやToDoサービスのアカウントを登録可能。利用可能なオンラインカレンダーは、“Google カレンダー”やMicrosoftの“Office 365”“Outlook.com”“Exchange”のカレンダーのほか、“iCloud”やFacebookのカレンダー。また、ToDoサービスとしては、“Google Tasks”“Evernote”“Todoist”“Wunderlist”などを利用可能だ。

 次の画面では、休日やスポーツの試合日程などを表示する“Interesting Calendars”を選択して登録可能。日本の祝日をカレンダー上に表示できるほか、サッカーや野球などのお気に入りのチームを登録して、試合日程や結果をカレンダーで確認することができる。なお、オンラインカレンダーやToDoサービスのアカウント、“Interesting Calendars”は、本アプリの設定画面であとから追加することが可能だ。

複数のオンラインカレンダーやToDoサービスのアカウントを登録できる
休日やスポーツの試合日程を表示する“Interesting Calendars”を登録可能

上半分にカレンダー、下半分に予定一覧を表示する独自のインターフェイス

 カレンダー画面では、画面上半分に2週間分のカレンダーが、下半分に予定一覧が表示されており、カレンダーで日付を選択したり、予定一覧を上下にフリックして、登録済みの予定やタスクを閲覧可能。また、予定一覧では今日と明日の朝・昼・夕の天気予報も確認できる。

 2週間分のカレンダーを上下にフリックすると、表示範囲を拡大して、4週間分または5週間分のカレンダーを閲覧可能。また、カレンダー上部に表示される検索バーにキーワードを入力して、予定やタスクを検索することもできる。

 さらに、画面右上に表示されている3本線ボタンをタップしたり、画面を右から左へフリックすると、1時間ごとの予定を確認できる3日分のカレンダー表示に切り替えることが可能。画面右上の3本線ボタンを再びタップしたり、画面左端を右へスワイプすれば、元のカレンダー表示に戻すことができる。

 このほか、数週間先などの予定を閲覧したあとでも、画面左下に表示される赤色の円形ボタンをタップすれば、当日の日付にすばやく戻って予定を確認することが可能だ。

カレンダーを上下にフリックすると、表示範囲を拡大できる
画面を右から左へフリックすると、1時間ごとの予定を確認できる3日分のカレンダー表示に切り替え可能

日時や繰り返し、位置情報などを設定して予定・タスクを登録可能

タイトルや日時などを指定して予定やタスクを登録できる

 カレンダー画面右上の[+]ボタンをタップすると、予定の新規作成画面を表示可能。タイトルを入力し、日付や時刻を指定して予定を登録できるのはもちろん、終日イベントや繰り返しの予定の登録、通知の設定も可能。また、作成画面下部の[Calendars]項目から予定を登録するオンラインカレンダーなどを選択でき、ToDoサービスを選択して、タスクを登録することもできる。

 さらに、作成画面の[Location]項目からは、住所を入力したり、施設名で検索して、予定の位置情報を設定することが可能。また、[People]項目からは他のユーザーを予定に招待できる。氏名やメールアドレスを途中まで入力すると、該当する連絡先が候補として表示されてすばやく指定可能。予定の保存時に表示されるダイアログで[SEND]ボタンをタップすると、指定したユーザーに招待状が送付される仕組み。

[Calendars]項目からオンラインカレンダーやToDoサービスを選択可能
施設名などで検索して、予定の位置情報を設定できる

 なお、他のユーザーから自分が招待された予定は、カレンダー画面の右上にあるメール型ボタンをタップして表示される[Invitations]画面で一覧可能。各予定の右側の[RSVP]ボタンをタップするとポップアップが表示され、[GOING]を選択して参加を表明したり、[DECLINE]を選択して辞退することができる。

予定の保存時のポップアップで[SEND]ボタンをタップすると、指定したユーザーに招待状が送付される
他のユーザーから招待された予定は[Invitations]画面で確認可能

1対1のミーティングの日程をすばやく調整できる“Meet”機能

日程候補を複数選択して、日程調整用のWebページのURLを取得でき、メールなどで送信可能

 本アプリ内蔵のキーボードを使って、メールなどで1対1のミーティングの日程をすばやく調整できるのが“Meet機能”だ。Androidの設定画面の[言語と文字入力]画面において、あらかじめ“Sunrise Keyboard”を有効化しておくことで利用可能。

 メールアプリやメッセンジャーアプリなどで日程調整をお願いする文面を入力したあとで、キーボードを“Sunrise Keyboard”に切り替えると、画面下部にカレンダーが表示される。空いている日程候補をタップで複数選択し、画面右下のチェック型ボタンをタップすると、URLを取得して挿入することが可能。

 メッセージを受け取った相手が挿入されたURLのリンク先を開くと、日程候補が一覧されるWebページにアクセスでき、日程を選択して回答することができる。相手が日程を回答すると予定が確定し、カレンダーに予定が自動的に登録される仕組みとなっている。

「Sunrise Calendar」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Android 4.0以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.2.0(15/07/13)

(ライターズハイ:鈴木 友博)