TRISKER -トライスカ-

　侵略兵器から惑星を奪還する反攻作戦を描く縦スクロール型のSFシューティングゲーム。メインのゲームモードはステージを1つずつクリアしていくミッションモードで、さまざまな作戦状況にもとづいたステージで敵機を撃破し、ボスを倒して作戦を進めていく。

　基本的な操作はショットとボムの2ボタンで、ショットボタンを押し続けると自機の移動が遅くなるという定番のスタイル。加えて特徴となるのが3種類の武装を切り替えて使うシステムで、切り替えボタンを押す度にワイドミサイル、ホーミングミサイル、ナパームミサイルをトグルで切り替えられる。

　ワイドミサイルは広い範囲へ威力の高い攻撃を行う、汎用性の高い武装。ショットボタン長押し時は自機前方へ攻撃が集中する。ホーミングミサイルは、ショットボタン長押しで発射したマーカーショットを当てた敵をロックオンして追尾攻撃が可能。ナパームミサイルは威力は低めだが、着弾地点に爆炎を残す。

　この3つの武装を状況に応じて使い分けていくことが、本作の攻略における大きなポイント。特に面白いのはナパームミサイルの活用だ。敵が撃ってくるミサイルは破壊できるが、ステージ中には大量のミサイルが自機を追尾してきたり波のように押し寄せてくる場面もあり、ワイドミサイルでは弾幕に押し負けてしまう。このときにナパームミサイルを使うと、爆炎に多くの敵ミサイルを巻き込み身を守ることが可能というわけだ。また、爆炎は大量のザコ敵が押し寄せるような場面でも効果を発揮する。

　1ステージはおおむね3～5分程度。ゲームの進行状況は自動でセーブされるので、シューティングゲームは数十分集中し続けなければいけないのが辛い……という人でも少しずつ進められるのがうれしいところ。さらに、ミッション出撃前の画面では敵の撃破で入手できるスコアアイテムを消費して、ミッションに持ち込むボムの数を増やしたり、被弾直前に自動でボムを発動させるオートボムを有効化できる。初心者でもプレイを重ねることで、少しずつクリアへ近付けるという仕組みだ。そのほか起動画面のメニューなどからは、シューティングゲームの基本的なテクニックの解説といったTipsを閲覧することも可能となっている。

　一方で本作は、全ステージを通しプレイするアーケードモードも備えているほか、難易度を通常の“表”から敵の攻撃がより激しくなる“裏”へ変更することもできる。より緊張感や歯応えを求める場合はこれらを利用するとよいだろう。シューティングゲームに興味があるなら初心者から玄人まで、幅広いプレイヤーにお勧めしたい作品だ。