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オープンソースの3DCG制作ツール「Blender」v2.78が公開。グリースペンシルを刷新

CyclesレンダラーではVR端末での立体視に使える球状ステレオ画像のレンダリングに対応

「Blender」v2.78

 蘭Stichting Blender Foundationは9月30日(現地時間)、オープンソースの3DCG制作ツール「Blender」の最新版v2.78を公開した。本バージョンでは多くの不具合が修正されたほか、いくつかの新機能や改善が盛り込まれている。

 まず“Cycles”レンダラーでは、VRデバイスで利用できる球状ステレオ画像のレンダリングがサポートされた。また、“OpenCL”デバイスでHDRテクスチャーをはじめとする“float4”テクスチャーが利用できるようになったほか、NVidia製のGPU“GeForce GTX 1060”“GeForce GTX 1070”“GeForce GTX 1080”が新たにサポートされた。

 さらに、3Dビューへ書き込みを行う“グリースペンシル(Grease Pencil)”機能が刷新。ストロークの品質が改善されたほか、簡単なレイヤーがサポートされ、レイヤーごとに色や太さを設定できるようになるなど、2Dグラフィックスソフトに近い使い勝手を実現している。

 そのほかにも、オープンソースによる新しいCGシーンの共通ファイル形式“Alembic”の初期実装が追加。新たに11のアドオンも搭載された。

 「Blender」はWindows/Mac OS X/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。また、Windows版のインストーラーは窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Blender」
【著作権者】
Stichting Blender Foundation
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.78(16/09/30)